全日制部門・特別授業
長崎大学の学生による平和講座
ニューヨーク育英学園(ニュージャージー州イングルウッドクリフス)の全日制部門で4月28日、5、6年生を対象に、ナガサキ・ユース代表団を招いて平和についての特別授業を行った。
同代表団は一昨年より長崎県、長崎市、長崎大学との共同事業として核問題に関する国際会議に学生を派遣する教育啓発プロジェクト。参加者は国際会議への参加を通じて、核軍縮・不拡散問題をめぐる最新の国際情勢を学ぶことと並行し、各人の専門分野を生かした自主企画プロジェクトに取り組む。同学園での特別授業はその活動の一環。
同行した田上富久・長崎市長はあいさつで「唯一の被爆国である日本、そしてナガサキから世界へ向けて核兵器廃絶を訴えていかなくてはいけない」と力強く述べた。代表団の大学生による授業は「平和」と「平和を実現するための方法は何か」をテーマに、平和についての考えを書き出し、グループごとにまとめ、話し合いを行った。グループごとの発表では平和を実現するためには「共存する心を持つ」「思いやりを持つ」「差別をなくす」ことなどが挙げられた。授業の最後には大学生から、平和の案内人として「鳩」をモチーフにした、手作りのメダルが子供たち一人一人に手渡された。
(「WEEKLY Biz」2014年5月10日号掲載)
〈情報・写真提供〉ニューヨーク育英学園 www.japaneseschool.org