品川・高輪 第3回
羽田空港の国際化を背景に、急速に開発が進む品川の街。プリンスホテル(本社:東京都豊島区)では、「観光立地」としての品川の街づくりの一端を担うべく、品川・高輪エリア内の四つのホテルでそれぞれ異なるコンセプトを打ち出し、リニューアルを進めている。その中で水族館や映画館、ライブホールなどの施設を構え「エンターテインメントタウン」として存在するのが品川プリンスホテル(所在地:東京都港区高輪、総支配人:橋本哲充)。同ホテルは、東京の夜を満喫できる場所を提供するため、昨年12月に「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」(以下、TABLE 9 TOKYO)をオープンした。
TABLE 9 TOKYOは同ホテルの最上階にある39階、約2000平方メートルのワンフロアに九つのダイニングとバーを融合させた新スポットとして誕生。中央にショーキッチンを配した創作西洋料理「TOKYO FUSION DINING」や黒毛和牛「飛騨牛」を提供する「GRILL & STEAK」のほか、シャンパンや日本酒を味わえる二つのラウンジ、世界のウイスキー、カクテル、DJ音楽など、三つのバーで、東京タワーやスカイツリーなどの夜景を眺めながら夜を過ごすことができる。
オープンの背景にあるのが、現在日本で注目される「ナイトタイムエコノミー」。夜間の消費活動を充実させることで、経済の向上を目指す動きだ。24時間地下鉄が運行するニューヨークと違い、東京は終電の時間を基準に商業施設が運営される。そのため、日本国内外の観光客が夜中も遊べる場所は、六本木をはじめとするバーや、居酒屋、カラオケなど少ない選択肢に限られるのが現状だ。
そこで同ホテルではナイトタイムエコノミー需要への対応を強化するため、さまざまな施策を行っている。TABLE 9 TOKYOのバーエリアは深夜4時まで営業し、不定期でオールナイトのDJイベントを開催。2018年4月から、ボウリングセンターでは金・土曜・休前日の閉店時刻を午後11時から深夜1時に延長した。「和ビストロ いちょう坂」では夜中12時半までオーダーできる「深夜めし」を、24時間営業の「カフェレストラン 24」では午後10時から早朝5時まで「真夜中のステーキフェア」を実施している。
「発展する品川で、安心して遊べるスポットを提供したい」と話すのは、品川プリンスホテル総支配人の橋本哲充さん。モノからコトへの時代において、ホテルを「泊まるだけの場所」ではなく、この場所だからこそできる「エンターテインメント体験」を提供することを目指しているという。
品川・高輪エリアのプリンスホテル
■品川プリンスホテル
電話・予約:03-3440-1111
住所:〒108-8611 東京都港区高輪4-10-30
https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/
〈以下の3ホテル共通〉住所:〒108-8612 東京都港区高輪3-13-1
■ザ・プリンス さくらタワー東京
電話・予約:03-5798-1111
https://www.princehotels.co.jp/sakuratower/
■グランドプリンスホテル高輪
電話・予約:03-3447-1111
https://www.princehotels.co.jp/takanawa/
高輪 花香路
https://www.princehotels.co.jp/takanawa/contents/renewal/hanakohro/
■グランドプリンスホテル新高輪
電話・予約:03-3442-1111
https://www.princehotels.co.jp/newtakanawa/
(2018年10月20日号掲載)
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※9月22日号掲載のグランドプリンスホテル高輪「高輪 花香路」の紹介
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※10月6日号掲載の高輪のお正月プラン
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