「ザ・プリンス さくらタワー東京」
「グランドプリンスホテル高輪」
「グランドプリンスホテル新高輪」
プリンスホテル 山本誠・総支配人に聞く(前編)
2013年に「ザ・プリンス さくらタワー東京」、16年に「グランドプリンスホテル高輪」と「グランドプリンスホテル新高輪」の大型リニューアルを次々に行ったプリンスホテル。「東京の玄関口」として注目を集める品川・高輪エリアで、さらなる存在感を放つ3ホテルの開発に至る背景や今後を、山本誠・総支配人にお話を伺った。
3ホテルの発展は、品川の街の歴史とともに進む。1872(明治5)年に日本初の鉄道の駅の一つとして品川駅が生まれ、その後山手線が開通し、1998年には「品川インターシティ」が誕生すると、街は大きな変化をとげた。この年にザ・プリンス さくらタワー東京が開業する。2003年には品川駅が東海道新幹線の発着駅となり、10年には羽田空港が国際化。今後、品川が東京の玄関口として発展していくことを見込み、13年に「ザ・プリンス さくらタワー東京」のリノベーションを行った。加えて、マリオット・インターナショナルとの提携により独自性を持つ厳選された高級ホテルからなる「オートグラフ・コレクション」に日本のホテルとして初めて加盟し、海外からの宿泊客の誘致を目指した。現在、同ホテルの外国人比率はリニューアル前の約15%(12年度上期)から約54%(17年度上期)へと飛躍的に伸ばし、功を奏している。
20年の東京オリンピック・パラリンピックをにらみ、16年にグランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪がそれぞれ大きくリニューアルした。また、田町と品川の間に新駅が開業し、周辺には一大ビジネスゾーンができあがる予定だ。160メートル級の大型ビルが8本建ち、就業人口は10万人が予測される。特にIT、金融を含めた国際的企業を誘致することが検討されているため、アクセスの良い品川・高輪エリアには大きなビジネスチャンスが生まれるのだ。
このエリアに位置大きな財産
同エリアに約13万平方メートルの土地を所有していることはプリンスホテルの大きな強みとなっている。「サービスや料理と違い、場所というのは他の何ものにも代えられません。品川・高輪という場所にホテルを有していることは、わが社にとって大きな財産です」と山本総支配人は話す。
羽田空港から京浜急行で15分とダイレクトにつながる品川駅から、徒歩約5分圏内に位置する三つのホテル。それぞれのコンセプトを持ち、緑豊かな日本庭園を囲んで立つ。「三つのホテルに共通しているのは、日本庭園を意識して、和のテイストを取り入れていることです。ただ和の物を配置するのではなく、お客さまが到着されて、どのようにホテルで過ごされるかを想定して各ホテルをリノベーションいたしました。景観との調和やサービスなどを通してお客さまにこの空間を体験していただきたいと思います」(山本総支配人)。
次回は三つのホテルのそれぞれのコンセプトと、グランドプリンスホテル高輪に新設された旅館機能を持つ「高輪 花香路」について、その楽しみ方などを伺う。
(次回は10月28日号掲載に続く)
●高輪エリアのプリンスホテル●
■ザ・プリンス さくらタワー東京
http://princehotels.co.jp/sakuratower/
電話・予約:03-5798-1111
■グランドプリンスホテル高輪
http://princehotels.co.jp/takanawa/
■高輪 花香路
http://www.princehotels.co.jp/takanawa/contents/renewal/hanakohro/
電話・予約:03-3447-1111
■グランドプリンスホテル新高輪
http://princehotels.co.jp/newtakanawa/
電話・予約:03-3442-1111
〈3ホテル共通〉
住所:〒108-8612 東京都港区高輪3-13-1
(2017年10月21日号掲載)