参加者一人一人が熱く感想
「大変勉強になった。ありがたい」「もっともっと学びたい」
第64回例会(12月例会)
ニューヨーク歴史問題研究会は2017年12月20日、「『本年を振り返り、明日を考える』忘年の宴」として「忘年の集い」を開催した。日頃、例会に参加にしている会員だけでなく、多くの人が参加した。会の進行は事務局の川井智恵さんが務めた。
開会のあいさつとして同会会長の髙崎康裕氏がマイクを握った。「当研究会も今月から7年目に入る。これも皆さまのご支援のおかげと感無量。今日は例会に関して忌憚(きたん)ないご意見をお聞かせいただければ」と語り、「今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます」と締めくくった。
国歌斉唱が行われた後、幹事の川島一博氏が少林寺拳法の単独演舞を披露、この拳法の歴史も紹介した。用意されたシャンペンが開けられ、代表幹事の大島襄氏が乾杯の音頭を取ると、参加者らは日本食を手に、思い思いに歓談を楽しんだ。
次に「参加者感想発表会」として、一人一人が発言の場を与えられた。参加者からは「『日韓併合の歴史、南京事件、第2次世界大戦はどうして始まったのか』を知りたい」「戦国時代を取り上げてほしい」といった具体的な要望も寄せられ、中でも「この会は本当に勉強になった。ありがたい」「毎回来るのが楽しみ」「もっと学びたい」との感想が多く語られた。
日本人女性が立ち上げた団体である「ひまわりJAPAN」の代表を務める永門洋子さんは、自身の活動も詳しく述べた後「せっかく学んだ歴史の真実を、フェイスブックやツイッターを使って広めるのは私たち一人一人の役目ではないか」と訴えた。また、11月の例会で講師を務めた日米の大学で教壇に立つ目良浩一氏は夫人と共にマイクの前に立ち、この一年の「グレンデール裁判」の流れを振り返った。他にも何人もの参加者が例会の感想だけでなく、自身の活動や体験を語った。
在米年数が20年以上、50年といった参加者もおり、「日本の歴史に疎いのでとても勉強になる」「日本人として団結して誇りを持ってほしい」との声が上がった。
生まれも育ちも日本という米国人からは「夫婦で参加している。慰安婦と靖国の問題を契機に勉強し始めたが、日本サイドの話を米国人は全く受け付けない」といった体験も語られた。
参加者一人一人が、日本の歴史や日本を取り巻く世界情勢の持論を熱く展開し、持ち時間を超えて語っていたのが印象的だった。
「発表会」が終わると、抽選会となった。永門さんから提供されたカレンダーや、「よこすか海軍カレー」「海軍スプーン」といった景品がくじ当選者に渡されると大いに盛り上がった。
同会幹事であり、ニューヨーク日系ライオンズクラブ会長の三木伸夫氏が三本締めをして閉会した後は、参加者に胃腸薬の「征露丸」や2018年版の歴史手帳が贈呈された。
(2018年1月13日号掲載)