〈書籍紹介〉『武人の本懐』の英語版『THE HEART OF A SAILOR』が完成

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元海上自衛隊横須賀地方総監・高嶋博視氏の著書

『武人の本懐』の英語版『THE HEART OF A SAILOR』

『武人の本懐』の英語版『THE HEART OF A SAILOR』

2011年の東日本大震災発生当時、迅速な初動で被害者の捜索と救援に向かった海上自衛隊1万6000人を総指揮した元海上自衛隊横須賀地方総監・高嶋博視(※「高」は、はしごだか。「視」は旧字体)氏の著書『武人の本懐』(講談社:2014年刊)は、日本で大きな反響を呼んだ。

2014年に発刊された日本語版『武人の本懐』

2014年に発刊された日本語版『武人の本懐』

退官後も「未曾有の大災害の実態や実相、そこから得られる教訓を、日本国内だけでなく、世界で共有してほしい」と訴え続けてきた高嶋氏の思いが形になり、今年3月11日に英語版「THE HEART OF A SAILOR」が発刊された。翻訳チームは「軍事用語、防衛省・自衛隊の組織編成や指揮系統、海上自衛隊や海軍の文化を理解すること」「リーダーとしての決断と苦悩など、1行の文章の背景にある思いを『行間を読みながら』英語でつづる」という困難な任務を遂行し、ようやく入魂の1冊が完成した。

「在米・在留邦人の中にも、ご親族やご友人が東日本大震災で被災された方がおられると思います。2011年は日本で起きましたが、明日は世界中のどこで大災害が発生するか分かりません。拙著英語版が、皆さまの今後の備えに資することができれば本望です」と高嶋氏はメッセージを送っている。

『THE HEART OF A SAILOR』に関する問い合わせは、info@officebead.comまで。

高嶋博視氏・プロフィル

1952年香川県生まれ。防衛大学校卒業。半生を日本の海上防衛に捧げ、その間、テロ対策特別措置法に基づくインド洋派遣や、東日本大震災における災害派遣活動を指揮。退官後は日本無線株式会社(顧問)を経て、現職「博海堂株式会社」代表。2022年4月、瑞宝中綬章受賞。

【高嶋博視オフィシャルウェブサイト】www.umihiro.jp/

(2022年5月21日号掲載)

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