石谷ヘルスセンター(3) 手術の代わりに減圧治療

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椎間板のヘルニアや狭窄症に高い効果

原因を元から治療、椎間板と関節の回復を

減圧療法

減圧療法

ニュージャージー・フォートリーにある「石谷ヘルスセンター」では、椎間板ヘルニアや背骨の狭窄症に効果の高い「減圧治療(Decompression Therapy)」を取り入れている。これは椎間板が傷ついてしまう椎間板ヘルニアや狭窄症など、椎間板の損傷やずれが影響しておこる背骨・首や腰などの痛みやしびれなどの各種症状に効き目の高い治療法。圧迫されている椎間板の周りにスペースを作ることで、傷ついた椎間板の治癒を促すとともに、椎間板が本来あるべき位置へと戻るための手助けをする治療法だ。

圧迫されている椎間板にかかる力を弱める(減圧する)ことで、治療に必要な酸素・血液・養分を含む体液などが行き渡るようになるため、治療が促進される。他にも、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や、老化が原因で骨が潰れて起きる関節炎にも効果的だ。

減圧療法と比較される従来の治療法は、牽引療法と呼ばれる。これは背骨を文字通り引っ張る治療で、対する減圧療法では問題の根幹となっている椎間板にフォーカスするのがポイント。力のかけ具合、角度、処置時間の長さなどを緻密に計算した上で背骨をひっぱり、数秒単位でコントロールしながら施術していく。体の一部を引っ張るのに痛くないのも特徴で、適切な角度・力で引っ張るため患者からはむしろ「気持ちが良い」と言われるそう。

この治療法は20年の歴史を持つ。同センターでは20年間、治療実績をモニターし続け効果を確信し、2016年に満を持して同療法を導入。以前は難しかった首や腰の主なる原因が椎間板だった症状も、同センターが導入した最新機器では可能になった。

「椎間板ヘルニアや脊髄狭窄症も悪化すれば手術が必要になります。そのような悪化を防ぐためにも、さらに、まだ回復できる段階の症状の間にこのような副作用のない減圧治療をすることで、背骨の健康を取り戻し、予防することができます」(石谷院長)

副作用もなく安全な「減圧治療」はまだ保険外の治療法であるが、同センターでは1回の治療が50ドルで受けられる。仮に20回の治療を受けるとすると合計で1000ドルの費用がかかるが、例えばヘルニアの外科手術は1万ドルかかることも珍しくない。外科手術を受けることを考えると、リーズナブルな治療と言えるだろう。初回の問診と検査は無料なので、まずは問い合わせを。(2018年10月27日号掲載)

■石谷ヘルスセンター情報
【住所】1600 Parker Ave, Fort Lee, NJ 07024
【電話】201-302-9993
【ウェブ(日本語)】www.ishitaniclinic.com

(4回掲載。第4回はこちらから

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