石谷ヘルスセンタードクター紹介(下) Dr.ウォルター・フリッケ(Dr. Walter Fricke)に聞く

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全米では珍しい東洋医学博士、アスリートに寄り添い治療
鍼治療の専門医(鍼灸)

石谷ヘルスセンターに常勤しているウォルター・フリッケ医師は、全米では珍しい東洋医学の博士号を取得している鍼灸(しんきゅう)医である。2000年にパシフィック東洋医学大学で、東洋医学の博士号を取得後、いくつもの鍼灸学校の教授や学部長を務めてきた。さらに、鍼灸の研究論文を発表し、米国東洋医学会で一目置かれている。小児病院での勤務では、新生児から妊婦の治療を専門的に施し、まさに、乳幼児から高齢者まで、最も安全な治療を丁寧に施している。急性的なスポーツのケガから、慢性化された首や肩、腰などのあらゆる痛み、更年期障害、消化器系障害など、さまざまな患者の症状を専門的に診ることができる。

フリッケ医師は、8歳から武道を始め、空手、合気道、テコンドーで全ての黒帯(6段)を持つほどの選手だった。しかし、その過程では背中や腰、膝などのケガが絶えず、10代の頃に出合った鍼灸の治療が最も効果的で、武道を続けることができた。そのため、アスリートの気持ちもよく分かり、早くフィールドに戻してあげたいと常に願いながら治療に臨んでいる。武道を含めたスポーツ全般におけるアスリートの治療を得意とする。

「東洋医学に分類される鍼灸は、最も安全な治療方法のうちの一つ。薬物治療のように副作用はなく、体全体の健康にとても良い。さらに、鍼灸は免疫力を高める効果もあるため、病気になりづらい体を作ることができる」と話すフリッケ医師。自身の研究結果は、東洋医学会で発表され評価されているが、鍼灸にリラックス効果もあることが発見され、ストレス軽減や不眠解消も期待できる。

診察では鍼灸治療だけでなく、食事管理や自宅でできるエクササイズの指導について患者に丁寧に説明する。通常、4~6回の通院と施術で症状に変化が現れ、回復を実感できる。

石谷ヘルスセンターには日本語の通訳スタッフがいるため、英語に自信のない人でも安心して治療を受けることができる。
「体の調子が悪い時は薬物治療をする前に、ぜひ一度鍼灸治療を受けてみてください。より早くより安全に、効果的に痛みやけがを治すことができます」(フリッケ医師)

■ウォルター・フリッケ医師
ニュージャージー州モントクレア東洋鍼灸大学で修士号取得。カリフォルニア州パシフィック大学東洋医学専門課程で博士号取得。東洋医学学校教授、小児病院専門東洋医学医。2019年から、石谷ヘルスセンターチームドクター常勤

■石谷ヘルスセンター情報
【住所】1600 Parker Ave, Fort Lee, NJ 07024
【電話】201-302-9993
【ウェブ(日本語)】www.ishitaniclinic.com

(2019年11月23日号掲載)

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