〈ザ・ドクター〉「20イースト・メディカル」カマール・ラマニ医師

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〈内科〉日本人が何で困るのかが分かる

どんな症状でも相談できる「ワン・ストップ・ショップ」目指し

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カマール・ラマニ医師
神戸生まれ神戸育ち。高校卒業後コーネル大学、NY大大学院を経て、ポーランド・ ルブリン大学へ留学。コーネル大学病院へ移り卒業。ブロンクスの大学院にて内科レジデンシーを終了。米国日本人医師会に所属し、日系人会の役員でもある。

神戸生まれ神戸育ちのカマール・ラマニ内科医。「日本語で診察・治療が受けられるだけでなく、文化・背景、そして気持ちが分かることが大事ですよね。僕はニューヨークの暮らしと日本の暮らしがどう違うか分かる。だから安心してほしいんです」と笑顔を見せる。流暢な日本語で日本文化や日本人の生活について語れるのは高校時代までを日本で過ごしたから。
日本人がニューヨークに来て、何で困り、何に驚くかが分かるという。「米国の病院は雑で、衛生度も低いと驚く日本人は多いですね」。だからこそ日本の病院のように清潔で明るく、信頼できる治療を受けられる駆け込み寺でありたい、また日米医療の違いによって当惑する日本人を減らしたいと考える。日本から持ってきた薬と似た薬はどれか。日本で受けていた治療と似た治療方法は米国にもあるのか。そんな質問にも日本語で丁寧に答え、「ほっとしたと言ってもらえると本当に嬉しい」と話す。
ラマニ医師が2006年に開業し、09年にオープンした「20イースト・メディカル」。一度来院すればどんな症状でも相談できる「ワン・ストップ・ショップ」を目指し、内科・循環器科・泌尿器科・消化器科・カイロプラクティック、と多くの診療科に対応している。今秋から皮膚科も加わり、今後は婦人科も加わる予定だ。

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東日本大震災発生後にはボランティアで被災地に駆けつけた(提供写真)

現在、東北大学の医学部臨床教授も務める。また宮城県と東北大学の里見進総長と協力し、宮城県の研修医が年に2回ニューヨークを訪れ、研修が出来るプログラムを作った。12年12月に第1回研修を行い、現在までに4回実施。今年12月には岩手・福島も対象となる予定。
震災時はボランティアにも駆けつけた。「生まれ育った場所ですし、今でも日本が大好きですから」
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診察は完全予約制だが、空きがあれば当日予約も可能。また、医師へのEメールアクセス、24時間体制の緊急時電話応対を追加料金なく提供している。電話と受付は日本語・英語どちらも使用可能。


〈情報〉
20イースト・メディカル
【住所】20 E. 46th St, #202, NYC(bet Madison & 5th Ave)【電話】212-557-4646(日本語)
【診療時間】月~金:午前9時~午後6時【ウェブ】www.20eastmedical.com
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年9月6日号掲載)

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