明るさ取り戻せる人増えたらうれしい
催眠療法士、心理療法士、ソーシャルワーカーの3分野を生かした治療
催眠療法士、心理療法士、ソーシャルワーカーの三つの肩書を持ち、クライアントが明るさを取り戻すサポートをしている女性がいる。ミッドタウンのオフィスで治療を続けるエミッグ美津さんだ。
催眠療法(ヒプノセラピー)は心理療法の一つ。問題の原因を深いレベルにまでさかのぼって見つけ出し、根本から解消するというもの。自分では覚えていない潜在意識に働きかける心理療法では、普段は感じることの出来ない部分に入っていくために、深くリラックスした、半分眠っているような状態になってセラピーを行う。
この状態のことを「催眠状態」と呼ぶため、この治療法は催眠療法と呼ばれる。「催眠から覚めると熟睡から目覚めた時のような感覚だと話す方が多いです」とエミッグさん。
催眠療法は安全なのか? 怖くないか?
催眠療法は眠っている間に行うというイメージが強く、療法中に催眠療法士から自分の意図に反したことを言わされる、させられるのではという不安を持つ人も多いそうだが「催眠状態は寝ている状態とは別です。意識もあり、話したことは全部覚えていますので、心配はありません」とエミッグさん。また催眠療法士にも守秘義務があるので、セッションで出た会話がクライアントの許可無く第三者に漏れる心配はない。
自分で理由が分からない時にこそ効果が
催眠療法が特に効果的とされるのは、自分で原因がはっきり分からないがどうしてもやめられない、変えられない感情や状況を変えたい時。
「例えば高所恐怖症のように、何かがひどく怖いが、理由が分からない時。妙にむしゃくしゃ、イライラするが、はっきりとした原因が見当たらない時。不安や悲しみが襲ってきて止まらなくなることがあるなどのケースでは、催眠療法で潜在意識に潜って原因を探すことで解決ができることが多いです」
タバコや暴飲暴食をなぜか、やめられない場合も、実は潜在意識の中に強いストレスが溜まっていて、それが強すぎるためにやめられないというケースが多いのだそう。「どうしてなのか分からなくて困ってしまった場合は、催眠療法が有効である可能性が高いです。私自身、高所恐怖症を催眠療法で治った時に本当にうれしかったので、同じ経験をしてくださる方が増えたらうれしいですね」
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セッションは、性別、年齢も問わず、子供から年配者まで受けている。
Mitsu Hypnosis NY ヒプノセラピー(催眠療法) 〈完全予約制〉
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【費用】 マインド・デトックス 50分100ドル、90分160ドル(キャッシュのみ)
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年2月28日号掲載)