セラピストも電話対応も日本語でＯＫ
ファンク・フィジオ・フィジカル・セラピー
個室の施術室の奥には広々としたスペースがあり、大きな運動を伴う姿勢などにも十分に対処できる
昨年12月、タイムズ・スクエアからもグランドセントラル駅からもアクセスできる好立地に日本語が通じる新たなフィジカル・セラピー・オフィス「ファンク・フィジオ・フィジカル・セラピー（FuncPhysio Physical Therapy）」が開業した。体の痛みや不調などを改善するために、原因を見つけ、リハビリや治療を行っている。
セラピストは全て日本人
在籍するセラピストは３人とも日本人で、日本語・英語両方で治療が可能。オフィスワークや日常生活で発症する一般的な痛み・不快感に対応するほか、スポーツ整形の分野で経験が豊富なセラピスト、ダンサーの治療に経験が豊富なセラピストも在籍しているため、ゴルフ・野球・サッカー・ダンスなどのスポーツからくるけがや不調で訪れる人も多い。
セラピストの高田洋平さん=写真＝は米国でも珍しい「マニュアル・セラピスト（Manual Therapist）」の資格を持っており、同オフィスはＡＰＴＡ（アメリカン・フィジカル・セラピー・アソシエイション）認定のレジデンシー・ホストとして、学校を卒業した若手セラピストの研修も受け入れるクリニックだ。
予約は１時間に１人まで
予約は１時間に１人までしか取らず、患者とセラピストの双方がじっくりと落ち着いて体に向き合う時間を確保する。
「私たちは動きを見る専門家」と話す高田さん、動きを見ることで、どこの部位に負担が掛かっていて、どうアプローチしていけば痛みや不調の原因が取れるかを見抜いていくという。
痛みがない相談も多く
「ゴルフのスィングを良くしたい、野球でもっと速い球を投げたいというような、痛みがないご相談も数多くあります。それらも、体の動きをより良くすることで、パフォーマンスの向上を目指すという意味では、同じなのです」
「自分の症状に合うかどうか、気軽に問い合わせて」
日本にはフィジカル・セラピーという言葉が定着していないので、興味はあるが、自分の症状に合うのか分からないという日本人も多い。同オフィスでは電話もＥメールも日本人が対応しているので「気軽にご連絡ください」（広報担当）
〈高田洋平（たかだ・ようへい）さん略歴〉
米国理学療法士協会認定整形外科臨床専門医と米国理学療法士協会認定スポーツ専門医の資格を同時に保有する米国でも数少ないトップレベルのセラピスト。シェナンドー大学で生物学学士課程を首席卒業。コロンビア大学で理学療法博士課程を優等卒業。ニューヨークのトロ大学で２年間の整形、手技療法の臨床研修プログラムを完了。2013年にInstitute of Physical Art（ＩＰＡ）から認定機能マニュアルセラピスト™（ＣＦＭＴ）の資格を受理。現在、トロ大学の整形外科理学療法学研修課程の招待教授でもあり、臨床現場で学生・理学療法士研修生の指導も行う
●フィジカルセラピーとは…
機能的な運動に支障が起きている人を治療する医療で、新生児から高齢者まで幅広い年齢層に対し、個々人の必要な治療を提供する理学療法。フィジカルセラピストは、患者を診断し身体機能の回復、障害やけがの防止のために必要なプランを立て治療を行い、また、けがの予防や運動能力の向上に対しての助言もできる理学療法士のことをいう。
◇FuncPhysioで専門的に扱う障害やけがの一例
〈頭・顎〉
●頭痛
●顎関節症
●めまい
〈首〉
●頚（けい）部痛
●可動域制限、筋緊張
〈肩〉
●肩関節痛
●肩凝り
●肩関節脱臼
〈肘・手首〉
●骨折後のリハビリ
〈胸椎・肋骨〉
●肋骨骨折・傷害
●呼吸障害
〈腰椎・骨盤・仙腸関節〉
●腰痛
●骨盤底の問題
〈腰〉
●痛み
●筋緊張
●虚弱
〈膝・踝（くるぶし）・足〉
●膝痛
●術後のリハビリ：ACL、PCL、半月板断裂
●捻挫・筋違い
〈その他〉
●神経的な問題
◎情報
FuncPhysio Physical Therapy
（ファンク・フィジオ・フィジカル・セラピー）
【場所】6 E 40th St, #703（bet Madison & 5th Ave）
【電話】347-497-0500（日本語ＯＫ）
【Ｅメール】info@funcphysio.com
【ウェブ】www.funcphysio.com/
【診療時間】月―金 午前９時～午後８時（最終予約受け付け：午後７時）
土 午前９時～午後３時（最終予約受け付け：午後２時）
日 定休
（2016年９月10日号掲載）
