昨年12月14日にニューヨーク市で初めて、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されました。初回投与の場所はロングアイランド・ジューイッシュ医療センターで、看護師がファイザー社のワクチンの接種を受けました。
ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事とビル・デ・ブラシオ市長は、ワクチン接種の優先順位などについて話し合い、州と市の計画を発表しました。
以下に、ニューヨーカーがワクチンに関して知っておくべき情報を紹介します。
◉ニューヨーク市が保有しているワクチン量は?
1月5日時点で、ニューヨーク市のワクチン保有量は585,850本です。
ニューヨーク州では今後、ファイザー社から139,400本、モデナ社から119,600本の計259,000本の追加ワクチンを受け取る予定です。
◉ワクチンを優先的に接種する人は?
医療従事者、高齢者施設の入所者とスタッフ、連邦資格を持つ保健所の職員、検視官、検死官、葬儀屋、発達障害者オフィスと精神保健施設の入所者とスタッフ、緊急ケアセンターの職員、新型コロナウイルスワクチン管理者、依存症サービスと支援施設の入所者です。
◉ワクチン接種を受けることができる時期はどのようにして知ることができますか?
市や州は、市民をグループに分け(以下に記述)、ワクチンの接種時期を随時発表することにしています。優先接種が終わり、十分な量のワクチンが入手できるようになった時点で、一般市民が受けられるようになります。市によると、一般市民の接種は、2021年半ば頃になるのではないかと予測しています。
◉どのようにして、自分が区分されるグループを把握することができますか?
ニューヨーク・タイムズ紙は、サーゴ財団とアリアドネ・ラボと共同で、全国のワクチン接種予定者数を計算するツールを開発し、そのリストの中で自分がどのグループに属するかを調べることができます。(nytimes.com/interactive/2020/12/03/opinion/covid-19-vaccine-timeline.html)
年齢、住んでいる郡の名前、4つの職業(医療従事者、エッセンシャルワーカー、ファーストレスポンダー、教師)のいずれかに属しているかどうか、新型コロナウイルスに関連した健康リスクを持っているかどうかを入力する必要があります。
ニューヨーク市保健局(NYC Health)では、ワクチンを摂取した人の数や、ワクチンの配送数、保有数などのデータを随時更新しています。(www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page)
◉ワクチンを接種するにはどこに行けばいいですか?
他のワクチンと同様に、地域や病院の診療所、薬局、外来医療センター(Urgent Care Center)、また新型コロナウイルス検査場や、地域の特設会場でもワクチンを摂取することができます。
ワクチンが一般の人にも接種できるようになったら、ニューヨーク市保健局のウェブサイトに接種場所の地図が掲載されます。
◉ワクチンの費用はいくらですか?
クオモ州知事は、ニューヨーカー全員にワクチンを無料で提供すると述べています。現在、保険会社と折衝中です。
◉市は、誰がワクチンを受けたか、または受けなかったかを調査しますか?
いいえ。個人情報などのプライバシーは保護されます。また、予防接種を受けるために、ビザや滞在資格を提示する必要はありません。
◉新型コロナウイルスに既に感染した場合、ワクチンを受けるべきですか?
新型コロナウイルスに再度感染する可能性があるので、ワクチンを接種した方が良いでしょう。しかし、もし90日以内に新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合は、その間に再び感染する可能性は低いので、ワクチンを接種の時期を待ちましょう。
◉ワクチン摂取後も、ソーシャルディスタンスを保つ必要がありますか?
はい。ワクチンは非常に効果的ですが、どれも100パーセント効果があるわけではありません。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチン接種後もフェイスマスクの使用を継続し、頻繁に手を洗い、他者との距離を6フィート空けることを呼びかけています。