BentOn Cafe 45丁目店、リニューアル・オープン

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サラダと和食中心ヘルシー志向の顧客狙う

1月22日、グランドセントラル駅から2ブロックの「BentOn Café 45丁目店」がリニューアル・オープンした。「BentOn Café」ではパックした弁当の販売が中心だったが、リニューアル後は、好みの総菜を選んで詰め合わせられるデリ・スタイルの弁当(BentOn on demand)や、具を選べる丼の販売、またラーメン店の3種のサービスを併せ持つ店舗となった。
リニューアルの理由をBentOnの古川徹社長は「一番はお客さまの変化」と語る。5年前の開業当初は80%くらいが日本人顧客だったが「このエリアから日本人が減り、顧客の50%くらいが日本人以外の米国人に。それに応じて求められるものが変わってきました」

リニューアルした「BentOn Café 45丁目店」。米国人の顧客も多い

日本人は弁当にさっと買えて、さっと食べられることを求める。それに対して米国では「自分が好きでない総菜が一つでも入っていると嫌。だから事前にパックなんてしないで、という強い希望があることに気付きました」
好みに応じて総菜を選べるデリ・スタイルの弁当販売をファイナンシャル・ディストリクト店で始め、手応えを感じた古川社長。このビジネスモデルを45丁目店に展開するタイミングを計っていた。
「2017年の半ばごろから客層変化がはっきりと見え、このタイミングだと感じました」

鹿児島発話題のラーメン「麺屋二郎」とコラボ

鹿児島発の人気ラーメン店「麺屋二郎」を店舗内で開業するアイデアも、まずはファイナンシャル・ディストリクト店にてスタートした。“Ramen”人気は弁当販売の勢いが落ちる夜間でも強く、日本人にも米国人にも観光客にも強い。それだけの強力コンテンツ「ラーメン」を自社開発しなかった理由を「私が好きなのは弁当ですから」と古川社長。「私はどうしても二郎さんのラーメン愛に勝てない。だから二郎さんとタッグを組んだんです。」
弁当が本当に大好きで「弁当を世界中に広げたいと本気で思っています」

さらに10店舗増やせるところまでは既に視野に入れて、ビジネスモデルを作った。
和食やサラダが中心の総菜は、日本人女性にも人気。リニューアルから数週間で既にリピーターもついているという。古川社長の愛する“Bento”がニューヨークをそして世界を席巻していく日も近いだろう。

BentOn on demandの容器を手にするBentOnの古川徹社長

BentOn Café/麺屋二郎
【住所】156 E 45th St(bet 3rd & Lexington Ave)
【電話】646-436-1975
【営業時間】〈BentOn Café〉午前8時〜午後7時
(※2月16日以降は午前8時〜午後4時)
〈麺屋二郎〉午後5時〜10時(2月19日、グランドオープン)
【ウェブ】www.bentoncafe.nyc
(2018年2月10日号掲載)
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