「サンライズマート」社長・好田忠夫氏を表彰、ジャパンビレッジなどで日本文化発信

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在ニューヨーク総領事・大使の山野内勘二氏から表彰される好田忠夫氏(左から2人目)。伝達式に列席した長男の卓矢さん(左端)と長女の絵里奈さん(右端)=9月28日、大使公邸(撮影:工藤)

在ニューヨーク総領事・大使の山野内勘二氏から表彰される好田忠夫氏(左から2人目)。伝達式に列席した長男の卓矢さん(左端)と長女の絵里奈さん(右端)=9月28日、大使公邸(撮影:工藤)

大使公邸で在外公館長表彰伝達式

ニューヨーク市内に四つの店舗を有する日本食料品店「サンライズマート」の好田忠夫社長が9月28日、在ニューヨーク総領事・大使の山野内勘二氏より在外公館長表彰され、その伝達式が大使公邸で行われた。

ニューヨークにおいて長年にわたり、日本食料品店及び飲食店を経営し、日本食・文化の普及に貢献してきた好田氏。2018年には、ブルックリンに「ジャパンビレッジ(japanvillage.com)」をオープンし、日本文化の発信拠点とするべく尽力している。

今年7月から8月にかけては、コロナ禍で活躍の場を制限された50組を超える在留邦人の音楽家に対して、ライブ会場の提供を通じて、活動再開を支援する事業(RE:OPEN JAM)を実施したほか、8月には日本文化を紹介するための大掛かりな「夏祭り」を開催した。

また、パンデミック(世界的な大流行)と闘う医療従事者や外出できない日系の高齢者に対するお弁当プロジェクトでは、1年間弁当供給を無償で行うなど日系社会を支え、大きく貢献した。

 

山野内総領事・大使は、ジャパンビレッジでの夏祭りを例に挙げ、日本の音楽や食事、さまざまな形で日本文化を楽しむ来場者にふれ、日本の文化、食文化を発信する好田氏の実績は、「事実上の大使なのではないか」と感じるほどの素晴らし活動だと評した。

また、長女の絵里奈さんは祝辞で、「父は、アメリカ人に日本の文化を教えたい、広めたい、そして日本人の方に、少しでも日本にいる気分を味わっていただきたい。食事だけでなく、アートや教育でも広めていきたい」と、同氏の目的が渡米してから52年たった今も変わっていないと紹介。

好田氏は、「日本のカルチャーが知ってもらいたい、そして、日本人から生まれた2世、3世の子供たちが集まる場所が東海岸にはないので、そういう場所を作りたい」と、コミュニティーが集まれるようにと、ジャパンビレッジを作ったと話した。「私が今やっていることは、昔から考えていたこと」と、今後もコミュニティーで助け合いながらこれからも日米交流を盛り上げていきたいと抱負を語った。

好田忠夫氏に贈られた額入りの表彰状=同

好田忠夫氏に贈られた額入りの表彰状=同

(2021年10月9日号掲載)

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