ニューヨーク、ブルックリンを拠点とする時計ブランド「DAEM(デイム)」が、同じくブルックリン出身でニューヨークのストリートカルチャーに影響を与えてきたアーティスト、故ジャン=ミシェル・バスキア(Jean Michel Basquiat)の作品とコラボレートしたシリーズを発売した。
日本では、今年9月〜11月の約2カ月に渡って「森アーツセンターギャリー」で初の大規模展が行われるなど、没後世界的に再評価されているバスキア。今回のコラボウォッチは、文字盤にバスキアの代表的なアートワークを大胆に配したアイコニックな仕上がりとなっている。
同シリーズでは、バスキアが敬愛したジャズミュージシャン、チャーリー・パーカーの曲に着想を得たレコードを模した作品「Now’s The Time」をそのまま盤面に落とし込んだ「ナウ・ザ・タイム(Now’s The Time)」や、大胆の配色の裏にバスキアの当時の不安やプレッシャーが映し出されているとされる作品「スカル」を盤面に採用した「スカル(SKULL)」、1982年に制作された同名のアートワークをあしらった「ウォーリアー(WARRIOR)」の計3型をラインアップ。ストラップには、バスキアの当時のファッションスタイルを想起させるバイカラーのバンドや「Undiscovered Genius」に登場するフレーズをストラップに刻むなど、メッセージ性を込めるとともに同ブランドらしくスタイリッシュに仕上げた。
価格は425〜1250ドルで、公式ウェブサイト(daemwatches.com/)で販売を開始している。
発売を記念したレセプションパーティーも開催
3日には、ソーホーにある「ソーホー・グランド・ホテル(Soho Grand Hotel)」のペントハウスでレセプションイベントを開催。ファッション業界関係者らが駆けつけ、「フレールジャン・フレール(Frerejean Frères)」のシャンパンやアペタイザーが振舞われた会場で、ゲストらは華やかな一夜を過ごした。
同ブランドの共同創設者であるマイロ・ディー(Milo Dee)氏とマイケル・ロファソ(Michael LoFaso)氏は今回のローンチにあたり、「今回のコラボレートでは他にない試みとして、バスキアのエネルギーに満ち溢れている作品を通じ、彼が作品に投影した彼自身のユニークな生き様や経験を時計に表現した。作品の背景に物語られているストーリーや魅力的なデザインを楽しんでもらいたい」と挨拶すると、大きな拍手が沸き起こった。