JAAビジネスウーマンの会「6月講演会・交流会」
NYに来て世界が広がったことも明かす
JAAビジネスウーマンの会は日系人会ホールで11日、6月講演会・交流会を開催した。
ゲストスピーカーに迎えたのは、ライター・作家の黒部エリさん。「プロが教える“言葉の着こなし”術─誰もが発信できる時代だからこそ、人を惹きつける文章のコツがわかれば、あなたらしさが輝きだす」をテーマに講演会を行った。
黒部さんはインドネシア生まれで、早稲田大学文学部卒業後、ライターとして当時人気の男性若者向け雑誌『Hot Dog Press』(講談社)で仕事を始め、「ヤリマ」「アッシー」などの言葉をはやらせた。1989年より「青山えりか」のペンネームで少女小説を執筆し、30冊以上を刊行。累計250万部以上を売り上げる。94年にニューヨークに拠点を移し、『ヴォーグジャパン』など多くの女性誌やオンラインマガジンに執筆し、ニューヨークのトレンド情報を発信している。
講演会はシンガーソングライターのAKさんがモデレーターとなり、2部構成で進められた。前半は、黒部さんの少女時代からの軌跡を紹介。東京での少女小説執筆時期には、孤独な作業に精神が行き詰まり、ニューヨークへ渡って世界が広がったことも明かした。そのほか、米人気歌手レディー・ガガなどセレブのインタビューのエピソードなども話し、自作のエッセーをFCI─NYの久下香織子キャスターの朗読により披露した。後半は、「言葉の着こなし術講座」と題して、上手な文章の表現方法について講義を行った。
黒部さんのユーモアある語りに、会場は始終笑いにあふれる楽しい会となった。また講演会後には交流会も行われた。
(2018年6月23日号掲載)