日本人メイクアップアーティストが服を”メイク”!、ファッションブランド「kentina」がNYで2度目のショー!

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岡山デニムを多用したオートクチュールデニムドレスで魅了

ニューヨークでメイクアップアーティストとして活躍するKento Utsubo氏がクリエイティブ・ディレクターを務めるアパレルブランド「ケンティナ(kentina)」が2月6日、ブルックリン・ブッシュウィックにあるブリュワリー「クイーンズ・ブリュワリー(Queens Brewery)」でファッションショーを開催した。

バックステージでメイクを手がけるKento Utsubo氏=2月6日、ニューヨーク(撮影:中沢)

昨年9月に行ったデビューコレクションに続く2回目のショーとなった今回は、前半はピエロに扮したダンサーらがパフォーマンスするなど、「サーカス」をテーマにエンターテイメント溢れるショー構成となった。会場には若者世代を中心とした日米の来場者が駆けつけ、多くの立ち見客が出るなどの盛況ぶりで前回を上回る250人を動員した。

デニムのリメイクやリサイクル素材を多用した服を纏ったモデルたちがランウェイに登場した(撮影 @mitsu.watanabe)

ショーでは、ごみ袋を多用したブラックドレスや、オリジナルデニムを製作する際に生じる切れ端を使用したオートクチュールデニムドレス、前回のショーで制作した服をリメイクしたルックなどを披露。また、事前に開催したドネーションイベントにて寄付されたデニムで服を創作するなど、環境資源への配慮を意識したコレクションとなった。

同ブランドが「サステナブル」をテーマに掲げていることについて、Kento氏は「アートを生み出すにはモノを消費してしまいがち。どんな服でももう一度生まれ変わることができ、ファッションとはそのアイデアを楽しむものだということを伝えたかった」と語る。

Kento氏は、ニューヨークで8年間メイクアップアーティストとして活動する中、ファッション撮影の中で湧き出た自身のインスピレーションをもとに、「ありのままの自分を表現できるファッションブランド」として2019年に同ブランドを立ち上げた。最高品質といわれる「岡山デニム」を使用したデニムプロダクトを中心に取り扱い、同時に岡山の魅力も発信するなど、日本のものづくりの伝統や技術を独自の奇抜な感性で表現している。

ショー会場は観覧客で超満員となった(撮影:中沢)

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