木村謙介医師、来米し講演「トラウマは医師の発言でも発生する可能性も」

0

国連で女性の地位委平行イベント講演会「No More Fear ! Ending Trauma !」

あらゆるトラウマに悩んでいる女性のための講演会「No More Fear ! Ending Trauma !(トラウマ、恐怖にさよなら!)」が22日、国連本部前にあるチャーチセンターで行われた。

熱心に木村謙介医師の話を聞き入る参加者=22日、ニューヨーク(撮影:磯崎)

これは、エル・カンターレ・ファウンデーション(El Cantare foundation)が主催し、第63回国連女性の地位委員会と平行して行われるイベントの一つで「女性のエンパワーメントと持続的な開発の関連性」を目的としている。

ニューヨーク・タイムズ紙の「Next Era Leaders」に選出され、注目されている「きむら内科クリニック」(神奈川県川崎市)の木村謙介医師も参加し、「トラウマは大きな出来事によってのみ発生するわけではなく、医療現場においても、医師の発言によってすら発生する可能性があること。それによる自己の健康信頼への喪失を、いかにして克服すべきか」について話した。

講演する木村医師

また、エル・カンターレ財団代表で牧師のニコル櫻井氏は、交通事故に遭いPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した自身の経験から立ち直ってきた経緯や、心をリラックスさせるための瞑想(めいそう)の大切さなどを訴えた。そして、ニューヨークから「マンハッタン精神病センター」精神科医の大山栄作氏が参加し、潜在意識は体の調子に関わっているため、心と体を一つのものと考えることが大事などと話した。

会場は満席で、トラウマというトピックへの注目度の高さがうかがわれた。

(2019年3月30日号掲載)

Share.