NY育英学園 日本全国震災遺児・災害遺児を主催のサマーキャンプに招待 クラウドファンディングで支援募集をスタート

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東海岸で唯一、全日制での幼小一貫教育(3歳~小6)を行う米国非営利学校法人「ニューヨーク育英学園」(岡本徹学園長)は、2月28日からクラウドファンディングサービス「Chuffed.org」で、「Study in NY : Fund for Children Who Have Suffered Loss in Japan」支援募集を開始した。アドレスは「https://chuffed.org/project/study-abroad-ny-fund-for-childlen-who-have-suffered-loss-in-japan」。本プロジェクトは、米国にあるニューヨーク育英学園が、日本全国震災遺児・災害遺児、青少年4人を学園主催のサマーキャンプ(7月20日〜30日)へ招待する企画。

「多くの方が犠牲になった東日本大震災。同じ日本人として、米国にいる私たちは何ができるのかを必死で考え、震災で親を失った子供たちのための支援活動や、ケア施設『レインボーハウス』の建設への協賛、あしなが育英会への義援金の寄付を続けてきました。そんな中で、子供にとって親との死別は経済的基盤を失うだけではなく、精神的な支えを失うこの上ない喪失体験となること、そして、夢をあきらめざるを得ない環境にある遺児も少なくないのが現状を聞きました。これまでの(経済的)支援に加えて、心のケアをする支援はできないかと思うようになりました。そこで、米国にある本学園だからこそできる支援として、被災した子供たちをサマーキャンプへ招待する支援を行うことを決めました。2013年夏から始めたこの支援も今年で7回目を迎え、これまでに14人の震災遺児たちを招待することができました。18年から、東日本大震災に限らず日本全国の震災遺児に対象を広げました。窓口を広げこのプログラムを実施し、1人でも多くの子供や青少年たちの『海外で挑戦したい夢』をかなえたいと考えています」(主催者)

今回、クラウドファンディグに挑戦することで、同園の取り組みを1人でも多くの人たちに知ってもらいたい、との思いがあるとのこと。参加者の渡航費とするため8000ドルを目標としている。詳細は上記ウェブサイト、もしくは、同園の事務局(201・947・4832)まで。

(2019年3月23日号掲載)

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