久留米ラーメンが伝統の味やNYオリジナルメニューを提供
久留米ラーメンの「天炮ラーメン/Tenho Ramen」が7月24日、ミッドタウンのマレーヒル(542 3rd Ave)にグランドオープンした。
スープを煮込み続ける“呼び戻し”という製法を使うのが久留米ラーメンの特徴で、豚骨を継ぎ足しながら炊くスープは、濃度の異なる複数の味をブレンドすることで、骨の髄から染み出るうま味が幾重にも重なり、奥深いコクがある。
そんな久留米ラーメンをニューヨークに広めるために、伝統の味を引っさげ、ニューヨークにやってきたのが林隆文シェフ。久留米ラーメンを代表する「大砲ラーメン」で20年修行し、独立、現在福岡県内に「天炮拉麺」を2店舗展開する、老舗直系のシェフだ。
本店でも提供している「天炮久留米ラーメン」(15ドル)と「焦がしにんにくラーメン」(16ドル)の2種類をはじめ、バジルとチーズを添えた「スパイシートマトラーメン」(17ドル)、そして日本のプレミアムビーフの薄切りリブアイをトッピングした「和州牛ラーメン」(20ドル)などのニューヨークならではメニューなど、全7種類のラーメンを提供する。
同店もう一つの看板メニューは、豚バラ肉で巻いたチェリートマト、レタス、コリアンダー、日本の山イモなどのさまざまな野菜が含まれた串焼きの数々(1本3〜4ドル)。
また、九州産の地酒や蒸留焼酎、焼酎、レモンサワーなどの自家製カクテルも数種類取りそろえ、充実のラインアップ(9ドル〜)。
数々のラーメン店がしのぎを削るニューヨークで初となる久留米ラーメン。舌の肥えたニューヨーカーの反応に注目が集まる。
詳細はwww.TenhoRamen.com参照。(いずれも提供写真。Photo by Lauren Volo)
(2019年8月3日号掲載)