ティファニー本店、リニューアルオープン

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革新的なスカイライトによって美しく照らされたジュエリーケースが印象的なメインフロア(Photo: BFA/David Benthal)

革新的なスカイライトによって美しく照らされたジュエリーケースが印象的なメインフロア(Photo: BFA/David Benthal)

新名称は「ランドマーク」

ニューヨークを象徴する米宝飾大手ティファニー(Tiffany & Co.)は、4月28日に「ティファニー・ニューヨーク本店」をリニューアルオープンした。五番街57丁目に位置するニューヨーク本店は、4年に及ぶ大改装を経て、デザインのみならず、名称も「ランドマーク(The Landmark)」に変更。新しいティファニーを世界へ向けて再び発信し始めた。ティファニーがデザインするオリジナルアートワークや、初めて発表されるジュエリー、没入型のディスプレイを特徴とする新しいランドマークは、マンハッタンで最大規模の店舗となる。

オープニングパーティーに出席した渡辺直美さん=4月27日、ニューヨーク(Photo: BFA/Matteo Prandoni)

オープニングパーティーに出席した渡辺直美さん=4月27日、ニューヨーク(Photo: BFA/Matteo Prandoni)

同27日に行われたオープニングパーティーには、ブランドアンバサダーを務めるBTSのジミンさんやヘイリー・ビーバーさんをはじめ、アニャ・テイラー=ジョイさん、ガル・ガドットさん、フローレンス・ピューさんら、世界各国からのセレブのほか、タレントの渡辺直美さんも来場した。

1940年にニューヨーク本店が五番街に移転して以来、初の全面改装となった、ランドマークの華麗なる変身には、二つの大きな力が結集された。伝説的な建築家ピーター・マリノさんが店内空間の再構築を、そして日本人建築家である重松象平さんがパートナーを務めるOMAニューヨークが建物の中核と循環インフラの改修、さらに3階建て増築部分の指揮をとった。この3階建て部分は、80年に増築されたオフィススペースに代わるもので、新旧二つの異なるデザインが美しく融合されている。

リニューアルオープンした
ティファニーNY本店の内装に迫る

4月28日にリニューアルオープンしたティファニー・ニューヨーク本店(Courtesy of Tiffany & Co.)

4月28日にリニューアルオープンしたティファニー・ニューヨーク本店(Courtesy of Tiffany & Co.)

4月28日にリニューアルオープンしたティファニー・ニューヨーク本店「ランドマーク(The Landmark)」。

ランドマークの10のフロアには、ティファニーが著名なアーティストに特別に制作を依頼した未公開作品を含む40点近いアート作品が随所に散りばめられている。

1階にはビデオウォールが設置されていて、オンにするとセントラルパークやマンハッタンのスカイラインが映し出され、オフにすると鏡が現れる仕掛けが。店内にいながらニューヨークのアイコニックな風景を存分に体験することができる。

建物の全フロアに敷き詰められた寄木細工のフローリングは1940年に開店した当時のデザインで、店内空間のオリジナルパターンと呼応する。

らせん階段(Courtesy of Tiffany & Co.)

らせん階段(Courtesy of Tiffany & Co.)

店内の中心には、彫刻的なロッククリスタル素材の手すりが特徴の螺旋階段が設置されている。エルサ・ペレッティの官能的で有機的なフォルムにインスパイアされたこの階段は3階から8階をつないでおり、各階へはエレベーターでも行くことができる。

「ブルーボックスカフェ・バイ・ダニエル・ブリュー(Blue Box Cafe™ by Daniel Boulud)」は、誰もが憧れるティファニーでのダイニング体験を提供する。ニューヨークでミシュランを獲得したレストランのオーナーシェフであるダニエル・ブリューシェフが、朝食やティータイムなど、季節に合わせたデイタイムメニューを提供。またプライベートダイニングエリアやアートインスタレーションのあるバーも併設されている。

3階のブライダルフロア(Courtesy of Tiffany & Co.)

3階のブライダルフロア(Courtesy of Tiffany & Co.)

リニューアルオープンを記念して、限定デザインやオリジナル商品を発表。ダイヤモンドウォッチや限定のホームオブジェ、ティファニー(R)セッティングのエンゲージメントリングにインスパイアされたアイウェアまで、バラエティー豊かに展開される予定だ。

ランドマークは、環境、健康、ウェルビーイングをリードするティファニーの取り組みの一環として、サステナブルな運営を実現できるように建設された。

(2023年5月6日号掲載)

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