ＳＤＧｓ推進でファッションセレモニー
香里奈さん、土屋アンナさん、山田優さんら盛り上げる
セレモニー終了後、記念撮影に応じるＴＧＣのモデルとランウェイでモデルに挑戦した国連職員ら＝５月31日、ニューヨーク国連本部（撮影：工藤）
「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年８月から開催されている、日本を代表するファッションフェスタ「東京ガールズコレクション（ＴＧＣ）」の実行委員会（企画／制作：株式会社W TOKYO）が５月31日、国連ニューヨーク本部でＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）推進ファッションセレモニー「ＴＧＣファッションセレモニー at 国連ＤＤＲ」を開催した。
ＴＧＣは、第20回を迎えた15年２月、国連が推進する女性のエンパワーメントと女性が輝く社会に向けて、男女が共に歩むことを目指した「One Woman Campaign」の目的と意義に共感し、国連の友（本部：ニューヨーク）のアジア太平洋地域（51カ国）を統括する国連の友Asia-Pacificと提携。それ以降、ＴＧＣでは「UN Action Support Stage」を展開するほか、ＳＤＧｓ啓発映像の制作、ＳＤＧｓに関する認知度・関心度アンケート調査などさまざまな取り組みを行ってきた。そして、圧倒的な認知度、拡散力をもって標榜（ひょうぼう）、具現できる類まれなソーシャルモデルとして認められたことで、今回、国連ニューヨーク本部で、ＳＤＧｓを推進するイベントとしてファッションセレモニーを開催するに至った。
（写真左）「平和と復興」をテーマにし、福島県産・川俣シルクのストールを身にまとったEXILE ÜSAさん。世界中の人々とダンスを通じた交流を深めてきたÜSAさんはダンスを披露。今回、ＷＦＰ国連世界食糧計画（国連ＷＦＰ）サポーターに任命された （写真右）「エンパワーメント」をテーマにしたステージでは、コメディアンヌの渡辺直美さんはじめ、堀田茜さん、ＮｉＫｉさん、藤井サチさん、八木アリサさんが登場。渡辺さんはパワルフかつユーモラスなパフォーマンスで会場を沸かせた
松井愛莉さんが福島の子供たちと一緒にランウェイを歩いた。＝５月31日、ニューヨーク国連本部（撮影：工藤）
ＴＧＣ実行委員長で、株式会社W TOKYO代表取締役の村上範義社長が「ＳＤＧｓのメッセージをファッションに昇華して発信していくことにトライしていきたい」とあいさつし、ショーがスタート。ＴＧＣを代表するモデルである香里奈さん、土屋アンナさん、山田優さんらがテーマごとに続々と登場し、華やかなステージを繰り広げた。また、途中、国連職員によるランウェイも行われ、大いに盛り上がった。
“国連バージョン”のＴＧＣは、ＳＤＧｓの活動に関わる国連職員や関係者と少人数の観客を前に繰り広げられ、また通常よりも短く、小規模なランウェイで、ド派手な演出もないシンプルなものだったが、十分な存在感で観客を楽しませた。また、ＴＧＣが今後もＳＤＧｓを推進するためにさまざまな活動を行なっていくと示す重要なアピールの場となった。
「ＴＧＣファッションセレモニー at 国連ＤＤＲ本部」終了後、記念撮影に応じる、日本を代表するモデルの（左から）山田優さん、香里奈さん、土屋アンナさん＝５月31日、ニューヨーク国連本部（撮影：工藤）
（2018年６月９日号掲載）
