徴候と症状はどういったもの?
コウノトリのコトバ-生殖医療の現場から 第12回
New Hope Fertility Center Dr. John Zhang
卵巣がんは、しばしば「サイレントキラー」と呼ばれる。これは、多くの人々が進行段階に入るまで病気にかかっていることに気付かないからだ。残念なことに、卵巣がんの症状の多くは、生理中に経験する可能性のあるものだ。
初期症状
卵巣がんの初期症状は、多くの女性にとって、あまり考えなくてもすぐに解消することができるもの。これらの症状には、以下のものがある
●腹部のむくみ
●腹部に圧力や痛みを感じる
●少ししか食べなくても満腹感がある
●尿意切迫感と頻尿
右記の症状のいずれかがあっても、卵巣がんであるというわけではないが、複数の症状がある場合は、婦人科医に相談した方が良い。特に、生理中を通して症状が見られた場合や改善が見られない場合もそうだ。この疾患のいくつかの症状には、以下のものがある
●疲れ
●頻繁な消化不良や胸焼け
●便秘
●持続性の腰痛
●月経周期の変化
●性交中の痛み
がんの検出発見
初期段階で卵巣がんの20%のみが診断される。さらに、特に腫瘍が小さい場合には、医師がその疾患を特異的に探していない限り、身体検査中に感じるのが難しい場合がある。腫瘍が大きくなるにつれ、より多くの症状が感じられるようになるが、残念ながら、そうなった時には体の他の部分にがんが転移しており、治療がより困難になる。
したがって、早期に卵巣がんを診断することは、この疾患を効果的に治療する最良の方法だ。以下の条件に当てはまる女性は、発症するリスクが高く、定期的に検査を行うことが望ましい。
●卵巣がんを含む家族にがんを患った人がいる女性
●卵巣がんに関連する遺伝子の遺伝子変異があることを知っている女性
●他のがんを有する女性
卵巣がんの症状がある場合は、医師に相談してほしい。早期診断は根治の成功率を向上させ、治療をより容易にする。
(次回は9月第4週号掲載)
〈クリニック〉 New Hope Fertility Center 世界トップレベルのスペシャリストが集結、ライフステージに合った家族計画をサポートしている。不妊治療、体外受精を望むカップルだけでなく、将来のために卵子凍結を行いたいシングル、ドナー精子、卵子での挙児希望者、また、ドナーとして卵子提供者が利用できるクリニック。2004年の開院以来、多くの成功事例を持つ。米国内以外にロシア、メキシコ、中国にも分院を設立、運営している。
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