ケネディ家と日米関係
オバマ大統領により駐日大使に任命されたキャロライン・ケネディ氏は11月19日に宮内庁が用意した儀装馬車により皇居での信任状捧呈式に臨み、第29代駐日大使に晴れて就任しました。
キャロラインさんは故ジョン・F・ケネディ大統領の長女であり、王家のない米国にとって、ケネディ家は唯一と言ってよいブランドとして輝く名家であります。おりしも11月22日は故ケネディ大統領がダラスで暗殺されてから50年が過ぎた日であり、日米だけでなく世界中でこのニュースは話題となったようです。
彼女は、2008年の大統領選挙予備選の際に、民主党のオバマ候補とヒラリー・クリントン候補の一騎打ちの情勢の中で、女性候補であり、自身が住んでいるNY州の上院議員であったヒラリーさんを支持せず、劣勢であったオバマ候補の支持を表明したことは、当時世間を騒がせ、結果的にオバマ大統領の誕生の一番の立役者になったと考えられています。
つまり駐日大使のポストは、その時のご褒美として与えられたというのが一般的な反応です。
「外交官として」というよりもそもそも政治家としての実績のほとんどないキャロラインさんに駐日大使が果たして務まるか、という批判もあるようですが、この人事は逆に現在の日米のある意味蜜月関係を示しているようです。つまり、表面的には日本と米国の間には大きな懸念問題はなく、オバマ大統領としても難しい交渉が必要なプロの外交官は必要ないのだ、という意思表示であり、今だからこそ安心して与えられるご褒美であったわけです。日本でも故ケネディ大統領は非常に人気があり、キャロラインさんの駐日大使の就任はもろ手の歓迎となっています。
(次回は1月第2週号掲載)
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