ニューヨークの語学学校で学んだこと
新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信(29)
こんにちは、ニューヨーク在住ライターのさめこです。日本に住んでいた頃は、1年ぐらい海外に住んでいれば英語は自然とペラペラになるのではと思っていましたが、とんでもない! この街に住んで2年半経とうとしていますが、悲しいことに未だにカタコト英語です(涙)。
そんな私は、去年から語学学校に定期的に通っています。通い始めて驚いたのが、日本の授業とあまりにも違うこと。今回はそんなカルチャーショックについて綴っていこうと思います。
日本の学校では、生徒は静かに先生の話を聞き、「質問がある人はいますか?」とか「この問題が分かった人はいますか?」と言われてはじめて手を挙げ、さされたら答える形で授業は進行すると思います。
しかし、ニューヨークでは生徒参加型のインタラクティブな授業。先生と同じぐらい生徒も発言をします。中には、先生が説明している途中で、遮って話し出す生徒も。ディスカッションでは、みんなものすごいスピードで自分の意見を言います。私たち日本人の生徒は、そんなインタラクティブな授業に慣れていないので、このスピード感の中で発言するのに一苦労。しかもニューヨークでは積極的に授業に参加しないと減点になるので、必死です(笑)。
私はこれまで、スペイン、フランス、ドイツ、ウクライナ、中国、韓国、ブラジル、ドミニカ共和国、モロッコと様々な国のクラスメイトと知り合いました。もちろん、クラスには私以外にも日本人の生徒もいます。色んな国の生徒と一緒に授業を受けて思うのは、私たち日本人が一番おとなしいということ。
これは英語力の問題もあるのかもしれないけれど、日本語で同じように質問されても、彼らのようにすぐに答えられないでしょう。それは意見を求められた時に、自分の考えを大勢の前で言うことに慣れていないからかもしれない、と思いました。
テクノロジーが発達して、海外が以前より身近になって、世界はどんどん狭く小さくなっています。この語学学校に通い、「英語力を上げるだけでなく、常に自分の考えを持ち、自信を持って発言できる私になろう」と学びました。
【執筆者】
さめこ(鮫川 佳那子)
〈NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催〉
青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。2015年より夫の海外転勤で渡米し、現在はニューヨークの新聞をはじめ、様々な媒体で記事を執筆。またNY在住の20〜30代女性が所属するコミュニティー「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。
【ブログ】ameblo.jp/samechoco/