申請数はすぐに枠に達することが予想
米国市民権・移民業務局(USCIS)は、2016年4月1日から、2017年度のH―1Bビザ申請の受付を開始します。資格審査の処理に向けて受理されるH―1Bビザの数は8万5千件です。申請の数はすぐに申請枠に達することが予想されます。雇用者の方は、最初の5営業日―4月1日の金曜日から4月7日の木曜日―の間にH―1Bビザを申請するように計画することが必要です。資格審査のために受理され、そして承認されたH―1Bビザは、2016年10月1日―政府の2017年度の最初の日―に有効になります。
H―1Bビザの数
年間のH―1Bビザの発給枠は6万5千件で、米国の上級学位(修士号以上)をもつ外国籍の方向けにはさらに2万件の発給枠があります。昨年は合計8万5千件の発給枠に対しておよそ23万3千件の申請がありました。申請したケースから資格審査に選ばれた確率はおよそ1/3ということになります。
2017年度のH―1Bビザを求める件数はさらに多くなることが予想されています。2015年4月以降、新規のH―1Bビザのケースがファイルされていないことに加えて、失業率が低下していることなどが、発給枠に対するより大きな需要へと導くことになると考えられます。
そのため、雇用者の方はできるだけ早く米国労働省への労働条件申請書 (Labor Condition Application)を申請することを含めて、事前にケースの準備を進めることを強くお勧めします。多数の労働条件申請書の申請があることで、労働省で処理の遅延が発生する可能性が高いと思われます。
H―1Bの申請にどのような書類が必要なのか、質問があればご自身の法律顧問にご相談ください。
申請の時期
2017年度の申請は2016年4月1日から可能になります。雇用者の方々は、H―1Bビザの申請書類が4月1日の金曜日に、遅くても4月7日の木曜日までに、USCISのオフィスに到着するように準備することをお勧めします。雇用者の方々や弁護士は、この期間中にUSCISに到着するように、翌日到着便で書類を申請する必要があります。
詳細やご質問につきましては、以下にご連絡ください。
(次回は3月第4週号掲載)
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