〈コラム〉職場での腰痛防止を考えて見ませんか? カイロプラクティック医は患者の労働状況を探り出し、原因を探求

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第144回

米疾病対策センター(CDC)の報告によると、日本や米国といった先進国では、生涯のうちに、最低一度は腰痛に悩まされる人の数が、全人口の実に70%を占めるそうです。また、労災補償受領者の16%は腰痛に関連するとも報告されています。多くの企業にとって悩みの種となってる腰痛ですが、大切な従業員が、病気やけがで欠勤してしまうことは大きな損疾ですから、既に発生してしまった腰痛の治療を行うだけでなく、積極的に予防に取り組む企業が最近は増えています。

まずは、どのような仕事が腰痛を引き起こしやすいのかについて考えて見ましょう。米労働安全衛生局(OSHA)は、腰痛の発生しやすい労働条件として次のようなものを挙げています。
●重い荷物を取り扱ったり、長時間にわたってスタミナや筋力を必要とする肉体労働
●デスクの前などで、同じ姿勢で座り続けなければいけなかったり、不自然な姿勢を長時間にわたって強いられる労働
●常に振動を感じ続ける労働

程度の度合いに差はあるものの、ほとんどの仕事が腰痛の可能性をはらんでいるといえそうです。私たちカイロプラクティク医は、こうした事実を認識した上で、問診などを通して、患者の労働状況を探り出し、どのような姿勢や環境が腰痛の原因になっているのかを調べます。その際、レントゲン監査はもちろん、整形外科学や、神経学といった側面からも検査も行っています。

(次回は7月22日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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