カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第151回
交通事故に遭ったら…
米国は車社会です。どこに行くにも車を運転するので、誰でも一度は事故を起こす可能性はあります。ニューヨークに住んでいれば、もしかしたら道を歩いているだけでも乱暴なタクシードライバーや、慣れない観光客の運転者にぶつけられるかもしれません。もし、まだ交通事故に遭ったことがない方も、もしものために、まず事故に遭ったらどうするべきなのかしっかりと覚えておくべきでしょう。次に挙げる簡単なステップで多くの法律上の問題や保険のトラブルを防ぐことができます。
事故後は誰でもショックを受けパニックになりがちです。でも焦らず、まずは、すぐに止まりましょう! けがをしてないか、車や他の持ち物のダメージがないか確認です。法律上、事故を起こした場合は、その場所で止まるように指示されていますが、交通量の多い場合、安全な車線に移ってから止めて下さい。そして、けが人を確認します。誰かがけがをしていたら、すぐに911に通報し、救急車を呼びます。救急車が来るまでけが人を動かさないようにします。親切に助けようとして、もっとけががひどくなることがあるからです。
そして、どんな小さな事故でも、必ず911で警察を呼びます。警察を呼んだら、まずPolice Reportをします。警察リポートで聞かれることは、名前、住所、車の登録番号(Registration Number)、運転免許証、車保険、事故を起こした状況です。警察官に協力し、きちんと情報を提供をします。事故後はパニックになり感情も高まってるので、あまりぺらぺら話さずに、覚えていることを簡潔に説明し、事故が大きければ弁護士に連絡を取ってください。事故処理が終わり、現場を離れる前に、警察リポートの番号をもらい、できれば同日中に保険会社に連絡することを薦めます。
交通事故と体へのダメージ
交通事故でたとえ救急室に運ばれるような大けがをしなくても、体はかなりの負担とダメージを受けています。多くの人は時速10マイル程度の事故で、車にもほとんど傷がないし、少しへこんだだけだから、自分の体も大丈夫だと勘違いしています。交通事故で起こる症状は事故後、2日目、2週間後、そして数カ月、数年経ってからも出てきます。車をぶつけた、またはぶつけられた衝撃で背骨にズレが生じ、背骨を支えている筋肉にも大変な負担が掛かっているのです。
(次回=11月25日号掲載=に続く)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。