〈コラム〉通学用かばん パックパックなどの選び方(上) 肩や腰などに負担の少ないものを選んで

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第163回

 

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夏の間に、新しいバックパックを用意しようと思っていますか? 背骨の専門医カイロプラクターとして成長期の子供たちの背骨を守ってあげるために、必ず説明したいのが、通学用かばん選びです。毎日使うかばん、肩や腰などに負担の少ないものを選んであげてほしいと思います。

小学生までなら、かばんの中身はまだ軽いかもしれませんが、中学に入ると、毎日よろけるほどの大荷物で出掛けていく子供も多いことでしょう。先日、泣きそうな顔で中学生の子が診療に来られました。肩凝りで夜も寝られないというのです。触ってみると、肩の筋肉が凝りで炎症していて岩のように硬くなっています。かわいらしい顔の中学生はカメのように首が前に飛び出し、背中も丸まってしまっています。椅子の横にあった通学用のバックパックを手に取ると、大人の私でも簡単には持ち上げられないほどの重さのかばんでした。その上、そのバックパックは中学生の体には大きすぎるほどで、持ち物を全て入れるために大き目のサイズをわざわざ選んだようです。さらに、肩ひもが長めに設置されているため、バックパックを背負った際にお尻の方までバックパックが下がりきってしまっています。横に座っていらしたお母さまも「どうしてもこのかばんが良いと言ってきかないんです」と困り顔をしています。

それでも、やはり体への負担が心配ですよね。私も小学生の息子がいますが、体に良いバックパックは厳選しました。ここで、選び方のポイントをまとめてみます。

(1)サイズ 大きさが重要。子供の胴体に収まる大きさがベスト。バックパックのストラップを調節し、上部が両肩の平行線上になるようにした時う、下部がウエストラインから10センチ以上も下にぶら下がってないことを確認すること。低い位置にぶら下がったバックパックは肩に掛かる負担を増やし、歩く時に前かがみになってしまいます。
(2)肩のストラップの太さ 幅広のパッド付きが良い。パッドがあることで、肩の食い込みを防ぎ、首や肩の傷つきやすい筋肉への余計な負担を軽減します。ストラップは調整ができるものを選ぶ。

(次回=7月28日号掲載=に続く)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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