〈コラム〉鍼治療―意外と知っているようで知らないこと―

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第172回

 

医学の東西という枠組み超え、重要な医療手法としてグローバルに普及

2019年を迎え、すでに仕事がスタートしている方も多いのではないでしょうか。
皆さま健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。今年も、今年こそは、もっと健康に過ごしたいと皆さま思っているのではないでしょうか。世界保健機関(WHO)による健康の定義は「完全な肉体的(physical)、精神的(mental)、Spiritual及び社会的(social)福祉のDynamicな状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」とされています。つまり、病気やケガなどの疾患がないことを健康というのではないと伝えています。私たちが提供する自然医療(カイロプラクティックや鍼=はり=治療)はそのために存在すると思っています。皆さまにもっと健康になってもらうために、また、予防医学としても活用していただきたい思いです。

さて、鍼治療は、今やWHOからさまざまな症状に効果があると認められている、世界中で認められた治療手法です。
知っているようで意外と知らない鍼灸(しんきゅう)治療についてご紹介いたします。

鍼治療とは?

体の特定の点を刺激するために専用の鍼や灸を用いた治療法のことをいいます。日本の国家資格試験である「鍼師」「灸師」が施術の資格を保有しています。米国では州によって資格制度が違います。

一般的によく治療に使われる鍼は髪の毛ほどの細さなので、熟練した鍼灸師であれば、刺したときの痛みはほとんどありません(ただし皮膚には痛みを感じる点=痛点=があり、ごくまれにチクッとすることもあります)。鍼灸といえば「凝りに効く」「東洋医学」というイメージにとどまる方が多いのではないでしょうか?

しかし、最近では厚生労働省の発足したプロジェクトチームにおいて西洋医学だけで対処できない現代のさまざまな疾患に対して鍼治療も取り入れた医療の促進を進めていくようになりました。また、中国、日本だけでなく米国、欧州では日本以上に医療現場での活用が進んでおり、もはや医学の東西という枠組みを超えて、人々にとって重要な医療手法としてグローバルに普及している状況と言えます。当院の鍼治療はこのように熟練した鍼灸師が科学的医学的な視点から治療を施しています。
(次回は1月26日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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