〈コラム〉チック症

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第206回

チック症という病名を聞いたことがありますか? もちろん、大人にも子供にも起こる病気ですが、もともと、主に4〜11歳ごろの児童期から青年期の男児に発症することが多い病気です。不規則で突発的な体の動きや声が、本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまう症状があります。自然と症状が出なくなることもありますが、発症して1年以上も持続する慢性チック症にもなりかねません。

根本的な原因は解明されていませんが、主な原因は精神的、身体的、環境的なストレスと言われています。症状が持続してしまうと、神経と筋肉のリフレックスが強くなり、少しのストレスでも以後、チック症を発症させる原因にもなります。早い段階での診断と治療が大切です。

この自宅待機の間、私のクリニックに訪れた多くの要因であるチック症。特に子供たちによく見られました。自宅待機やオンライン授業の影響で、家でPCで勉強。さらに、ゲームやiPadの使用量も増え、体の負担が増えた中で、その閉鎖的な環境に慣れず、友達にも会えないなどのストレスで神経的にも過敏に反応。骨格や首の歪(ゆが)みで身体的負担が増えたのと、精神的なストレスによって、脳がストレスになり、症状となって出てきたのでしょう。不安や緊張、疲労などが要因となりやすいのは事実です。また、環境的要因として、テレビやPCの画面の見過ぎで発症する場合もあります。まばたき、顔をしかめる、口を歪める、とがらせる、舌を突き出す、鼻をぴくぴくさせる、首を左右にふるといった動作性の症状、せき払い、鼻や舌を鳴らす、叫びや単語を連発するなどの音声性の症状があります。

チック症はカイロプラクティックの治療が望ましく、しかも、早期に親が症状を見抜くことが大切です。まずは、このチック症の第1要因を診断。身体的、精神的、または環境的ストレスのどの要因が大きな原因になっているのかを見極めることが大切です。精神的ストレスが強い場合は、心療内科や心理カウンセリングと共に治療を進めることで、身体的、精神的両方の原因を解消しやすくなるでしょう。

(次回は9月26日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com

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