カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第215回
側弯症(そくわんしょう)とは、背骨を前後から見た時に右、または左側に曲がっている状態をいいます。
側弯症は大きく分けて2種類あります。
一つは、遺伝的な要素によるもの。もう一つはケガなどにより実際に骨がズレたことが原因となるものです。側弯症が現れる時期は7歳から14歳の思春期が発症時期で、そのままにしておくと骨の成長と共に進行していきます。ホルモンのバランスが崩れ、筋肉が弱ってくる40代からも悪化します。また、幼少や10代のまだ骨の成長段階の時と一番活動的な時に、運動を過度にしたり、激しく落ちたりケガをしたことにより関節の位置が歪(ゆが)み、側弯に発展していくケースもあります。
側弯症はカイロプラクティックで改善されます
側弯症の場合、どの病院に行けばよいのでしょうか? 整形外科を訪ねる方も多いと思います。従来の整形外科的治療法は、数カ月ごとのレントゲン検査で経過を観察、牽引(けんいん)、背骨ベルトを一日中着るなどです。悪化した場合は外科手術というプロセスです。しかし、これではよくなる見込みは非常に低く、背骨は曲がったままでひどくなれば手術になりかねません。もちろん、外科的処置が必要なひどい側弯の場合もありますが、できればそこまでひどくならないうちにどうにかしたいと思うはずです。その場合、最も効果的な治療法はカイロプラクティックです。側弯がまったくもってまっすぐストレートになるかは人それぞれで、そうならない場合もありますが、ある程度の側弯の場合、まず大切なことは、それ以上悪化させないこと、治せる角度は治す、背骨の関節を固めてしまわない背骨のある程度の動きと柔軟性を保つことです。側弯の角度が増し、背骨の関節の可動域が減少することで、背骨の関節やその周りの筋肉などのさまざまな痛みや症状が発症し、つらい痛みを我慢し続けることになります。
四つのチェックポイント
家庭でできる簡単な側弯症の見分け方
(1)左右の肩の高さが違う
(2)左右の肩甲骨の高さと広がりの差
(3)ウエストラインのくびれ方の差
(4)前屈したとき右側と左側の盛り上がり方の差
見かけの悪さだけではありません
外見の姿勢や見かけの悪さだけではなく、側弯症が進むことで慢性化された肩凝り、頭痛、腰痛などに悩まされます。さらに悪化すると内蔵も圧迫して不調を起こしたり、肺や心臓にも悪影響を及ぼします。
側弯症でお悩みの方、側弯症かもしれないと思っている方、姿勢が悪い方、まずはご相談ください。
(次回は5月15日号掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。
【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com