コーチングの基本
皆様、こんにちは。リーダーシップ・ライフコーチの罍(もたい)です。
コーチングという言葉に馴染みはありますか? コーチと言えば、スポーツのコーチを連想されると思いますが、今や企業も、起業家も、家庭の主婦も、若い世代の人もコーチをつけ始めています。
今回から数回にわたり、コーチングが皆様の目標達成や夢の実現、自分の人生の舵をきる時にどのように役に立つかを知って頂きたいと思います。今日は第1回として、「コーチングの基本」からお話します。
人はもともと創造力と才知にあふれ欠けるところのない存在である
まず、私の行っているコーチングは「コーアクティブ・コーチングR」と呼ばれ、コーチとクライアントの双方が積極的かつ協働的に関わり合うもので、これがコーチングを力強く、柔軟なものにしていると確信しています。
コーアクティブ・コーチングRにはとても大切な基本概念があります。それは、「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」という考え方です。人は考えることも、答えを見つけることも、選択することも、行動を起こすこともできます。
大事なことは、コーチがクライアントは「できる」存在であると信じて関わることです。クライアントは自らの内に答えを持っており、コーチの仕事はそれらを引き出すことです。そのためにコーチはいろいろな質問を投げ掛けます。クライアントはその答えを自分の中に求め、考えたことを言葉にしていきます。単に頭の中が整理できるだけでなく、自分が納得できる新たな気付きが生まれます。その小さな気付きが重なって大きな気付きへと発展することもあれば、いきなり大きな気付きを起こすこともあるかもしれません。クライアントは、コーチが「あなたならできる」という信念に基づいて自分と関わってくれていると知った時、想像を遥かに超える力を発揮することができます。信じられていることほどパワフルなものはありません。
本質的な変化を呼び起こす
さて、コーチングの最大の目的は、クライアントが本質的な変化を呼び起こすことにあります。多くの人がなぜコーチをつけようとするのでしょうか。それはクライアントが何らかの変化を起こしたいと望んでいるからです。ただの変化でなく、コーチは本質的な変化を呼び起こすことのお手伝いをするのです。次回は「本質的な変化を呼び起こす」とはどういうことなのかをお話したいと思います。ご期待ください。
(次回は10月第3週号掲載)
〈プロフィル〉 罍 純介(もたい じゅんすけ) CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)。YKK(株)、バンカース・トラスト銀行東京支店、NY本店でパートナー、マネージング・ディレクター、東京トレーディング責任者歴任。東海銀行NY支店を経てMotai Advisors, LLCを起業、Jun Motai Coachingのブランドでリーダーシップ・ライフコーチングに従事。金融最前線のトップディーラーから人に焦点を当てたコーチングの分野に転身。【ウェブ】www.junmotaicoaching.com