〈コラム〉F-1ビザ、L-1Bの最新情報

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F-1ビザの学生の扶養家族がパートタイムで学校に行くことが可能に

米国国土安全保障省は最近その規則を改正し、米国内に滞在するF-1ビザを保有する非移民の学生の配偶者と子供がパートタイムの学習プログラムに入学することを許可することになりました。これまでは、F-2ビザを保有する家族はSEVIS(Student Exchange and Visitors Information System)プログラムの下、米国市民権・移民業務局 (USCIS)に登録している学校に通うことは許されていませんでした。そうした学校は、通常生徒にI-120A-Bを発行します。
規則の変更の目的は、その学習がフルタイム未満であるかぎり、同伴する家族が学校に入ることができることを許可することによって、外国人の学生に米国内で学ぶことを奨励するものです。
パートタイムの学習は、F-1ビザのアカデミックおよびM-1ビザの職業上の学生の家族に認められることになります。

専門知識をもつ方を対象とするL-1Bビザの統計

L-1Bビザの申請を行う際には、雇用者は引き続きチャレンジに直面することになりそうです。専門知識をもつ被雇用者の代理として、L-1Bビザの申請には企業内で転任する人の申請を含みます。専門知識とは、企業の製品、サービス、研究、設備、技術、マネジメント、またはその他の権益に関する特別あるいは高度な知識と定義されています。
USCISは、2015年度の前半に審査の結果が出された専門知識をもつ方を対象としたL-1Bビザの申請に関する統計を発表しました。そのデータによると、2015年度の第一四半期で27.9%、2015年度の第二四半期で30.1%と、専門知識のL-1Bビザの申請はかなり高い却下率を示しています。
USCISは第一四半期に申請された3655件のL-1Bビザの審査を行い、そのうち1020件は却下され、第二四半期には2963件の申請のうち892件が却下されています。データはバーモント州のサービス・センターとカリフォルニア州のサービス・センターの両方が提供しているものです。
昨年の却下率の35%よりは低くなってはいるものの、これらの数字は、政府のL-1Bビザの申請に対する引き続き厳しい姿勢を示しています。過去数年の間、却下率は高く推移しており、L-1Bビザの却下率が6%だった2006年度と比べると、ほぼ6倍近くになっています。最も高いL-1Bビザの却下率を記録した年は2014年度で、その却下率は41%に達しました。
USCISはこの夏に、2015年8月31日に実効になるL-1Bビザの審査の基準に関するガイダンスのメモランダムを発行する予定です。
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詳細やご質問につきましては、下記までご連絡ください。(次回は8月第4週号掲載)

 

Richard-Newman〈今週の執筆事務所〉リチャード・ニューマン法律事務所
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