幸せになるセッションについて
催眠療法士・エミッグ美津「成功の法則～幸せになるには～」第８回
今日はちょっとセッションの事をお話してみます。催眠療法は実はとても明るい雰囲気で行われているのです。
まず、お見えになられると問診票の記入をしていただき、お話をお伺いします。例えばゴール、何に困っているか、などなど。それから催眠療法がどうして効くかを論理的にお話しします。治療は何でもそうですが、効くと信じる方が効きます。信じるにはコンセプトを知る必要がありますよね。
やる気満々になったところでソファーに寝て、私の声を聞き、指示に従っていただくと自然と潜在意識の世界に入っていきます。そこで問題の行動や症状を起こした時の事を強く思っていただきます。そうすると、ご自分がどうしてこういった嬉しくもない感情や症状を持ったのか、その原因が過去の出来事から来たものであるかどうかがわかってきます。
そこで過去の出来事との和解です。後で思い起こしてみると大したことでもなかったのに、あの時は死にたい気持ちになった、恥ずかしかった等など、幼いころに否定的な感情を植え付けてしまったケースがほとんどです。しかしながら普段の脳の能力（脳の５％しか使っていません）ではその記憶自体が蘇ってこなかったりします。催眠に入れば脳の95％までを使えるようになるので、この原因となる出来事を思い出すことができるのです。これが催眠療法の醍醐味です。
幼いころの自分との和解は美しいシーンです。患者さんは含み笑いをしたり幼いころの自分との会話を楽しんでいる様子です。笑いあり涙ありのセッションの後にはとてもすっきりして新しい自分になったような気分のようです。是非おためしください。
（次回は１月第３週号掲載）
〈筆者プロフィル〉えみっぐ・みつ 国際メディカル・デンタル・ヒプノセラピー協会認定催眠療法士で米国催眠療法士審査協議会会員。ラドクリフカレッジ（現ハーバード大学）マネジメント修了。米ミシガン大学社会福祉学科修士号
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