〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第33回

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自分が自分であるために

中川扶二夫

2015年もカウントダウンに入りました! 今年のやり残しは? 今年の自己採点は? そして今年に限らず今までの人生も採点してみましょう。審査員は自分! すべてを知っているあなた自身です。

私は「33」が大好きですし、第33回ですので「33」ネタを。このマス目の四つの数字を足すと、「33」になります

私は「33」が大好きですし、第33回ですので「33」ネタを。このマス目の四つの数字を足すと、「33」になります

私のここまでの人生の自己採点は80点。サービス業という仕事柄、どうしても他人を優先してしまいます。他人の笑顔を見るのが自分の幸せだと思っているので、それはそれで幸せなことなのですが、さすがに55歳を超えると今の生き方にストレスを感じる時があります。このストレスが解消されない限り、自分の人生は100点満点にはならないのです。

人生は一度きり。チャンスは逃したくないので、あれもこれも欲張って頑張りました。もちろん成功だけではなく、失敗したこともいくつもあります。喜びとストレスは表裏一体、トラブルを乗り越える事こそが生き甲斐だと思う人生でした。今振り返れば、奇しくもその生き甲斐が減点対象となっているとは皮肉なものです。

皆さんはいかがでしょうか。がむしゃらに頑張ってストレスを抱えた人生、本当にそれで自己評価はあがりますか。幸せといえますか。自分の人生の得点が100点でないとしたら、たまにはストレスとなる部分を捨ててみてはいかがでしょう?

人生一度きりです。何度も訪れるチャンスにチャレンジしたくなるものです。しかし、たまにはそのチャンスが本当に自分の好きなことなのかをよく考えて立ち止まることも大切です。新しい年は自分らしく生きましょう。自分らしさからはストレスは生まれません。時として捨てる勇気をもち、自分の生き方から逃げずに頑張ればきっと新しい世界が見えてくるはずです。皆様、良い「申年」をお迎えください。「申」だけに、申したいことは遠慮なく言う年にしましょう。

そして可能なら笑顔を添えて。

中川扶二夫
【執筆者】なかがわ・ふじお 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州への進出を計画中。

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