カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第130回
米公衆衛生局の報告によると、米国では1500万人もの人が片頭痛を経験し、生活に支障を来しているそうです。前触れもなく突然現れ、何度も何度も再発する激しい頭痛の犠牲となっているこの1500万人の人々は、一時的な痛みの軽減のために、合計すると年間３億ドルを費やしているそうです。この1500万人のうち、調査の対象になったものには、目の疲れや悪い空気、スモッグ、過食、便秘、アルコールの過剰摂取、タバコの吸い過ぎによって時々起こる軽い頭痛は含まれていません。
危険で心配なのは、時々起こる軽い頭痛ではなく、慢性・再発性の頭痛なのです。
緊張性頭痛と片頭痛は慢性頭痛の中でもっとも多い頭痛であり、片頭痛の方がより一般的です。片頭痛の種類を大きく二つに分けると、血管性頭痛と片頭痛症候群と言われるものがあります。
片頭痛は頭の血管と神経が拡張されることによって起きる頭痛です。頭痛は激しいことも弱いこともあり、数時間から数日間続きます。片頭痛のもっとも大きな特徴は、痛みが頭の片側から始まることが多いということで、激しくなるにつれ頭全体に広がることもあります。それと伴い、嘔気（おうき）、まぶしい光に敏感になる、嘔吐（おうと）、便秘、下痢などがあります。
ズキズキする痛みは頭部のあらゆる部位で（顔や首も含めて）起きる可能性がありますが、多くの場合、こめかみが激しくズキズキと痛みます。
どうしたらよいのでしょう？
片頭痛の症状があるとお思いでしたら、一刻も早くカイロプラクティック医にご相談ください。カイロプラクティックは過去65年間にわたり、片頭痛に苦しむ多くの方を助けてきました。カイロプラクティックの研究により、特別な神経の検査を行い、血管や神経が、首のどの部分でブロックされているかを突き止めることができるようになりました。難しいケース、特殊なケースには、骨のズレの正確な箇所が分かるよう特別に設定された方法でレントゲン検査も行います。痛み止めで一時的に痛みを抑えるのではなく、根本的な再発防止のため、カイロプラクティックで体をぜひ再チェックしてみませんか。
（次回は10月８日号掲載）
〈プロフィル〉石谷三佳（いしたに みか） 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了／米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員／2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。
