〈コラム〉​Never Say Never!(2) 治療に柔軟で限りない可能性を求めて

0

カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第​127回

ishitani-127

前回(7月23日号)からカイロプラクティックと他の医師との連携などについて書いています。

私がハーバード大学医学部の専門課程を勉強中、さまざまな科の専門医に出会いました。そこで、皆が共通していたのは、さまざまな可能性を認める柔軟な脳でした。言ってみれば、同じような症状を治療するカイロプラクターと整形外科は真っ向に対立します。整形外科の先生はこの患者のケガは手術できるか、そしてどのように手術しようか、と考えます。カイロプラクターは同じケガの患者を診て、どうしたら自然治癒させられるか、手術を避けられるか考えます。お互いは、専門的に真剣にその患者のことを考え、治癒させようと思います。ハーバードの課程で出会った医師たちは、このようにさまざまな理論が対立した時、オープンマインドでお互いの理論を受け入れ可能性を限りなく考える医師たちの姿がありました。私もまた、手術や薬を絶対的に反対するのではなく、正しくそれらを取り入れるにはどういう時なのかということを学びました。Never Say Never ! です。

ところが、先日ある患者さんから“私、今フィジカルセラピーにも通っているんですが、その先生がカイロ嫌いで、私が石谷カイロに来てることを言えないでいるんです”と悲しそうに話されました。私は驚き、“そうなんですか?!”と言いましたが、その患者さんも悲劇です。もし、その二つの治療をお互い効果的に行えば、その患者さんは8割の回復よりも120%も早期回復できるかもしれないのに、なぜ、そのセラピストの方はそのようにおっしゃったのでしょう。私の今の課題は、そのセラピストの方の心と頭をどれだけオープンにして、患者さんの回復を第1に考えて専門家としてお互い成長できるかということです。

私もまだまだ学ばないといけないことだらけですが、この“Never say Never”を教訓に、いつも頭を柔軟に、限りない可能性を求めていきたいと思っている所存です。

まだ、カイロプラクティックを知らない方、怖い方、信じていない方、いらっしゃると思います。ご自身の健康を良くするために、ぜひ、Never Say Neverで試していただきたいと思います。

(次回は8月27日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

過去の一覧

Share.