身体よりも脳を使おう

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ヨガで腰痛は治るの?(3)

〈コラム〉瓜阪美穂「理学療法士が教えます」 身体が痛い本当の理由 【第7回】

 

mon108091-urisaka0917今回はヨガについてお話する最終回。「頭を使って、主体的に身体と向き合っていくことの重要性」をお話したいと思います。

患者さんにはよく「身体よりも脳が疲れるように」とアドバイスをしています。「ちりも積もれば山となる」ということわざがありますが、ただひたすらヨガのポーズの練習を積み重ねていくだけでは、ごみの山となり、怪我の元となります。例え、ちりの様な小さな事でも「正しい練習」を積み重ねることで大きく上達していきます。ポーズをひとつひとつ考え、確認・身に付けていくことが大切です。

初心者の時ほど先生やクラスの流れにつられて、大きな動きや、回数をこなすことにとらわれがちです。真面目に受けている方ほど陥りやすいこの落とし穴にはまらないように気をつけましょう。

ヨガだけでなく、ストレッチも体操も、ポーズや動きによって「意識するポイント」が異なります。慣れるまでは毎日「今日の意識するポイント」を決めてからクラスを受ける事オススメします。例えば今日は呼吸を! 明日はこのポーズで背中を反りすぎないように気をつけてみよう! と、焦点をあててやってみてください。

筋肉痛になる体操のクラスよりも、脳が疲れる勉強のクラスを受けるつもりになると怪我も無く上達していくでしょう。

(次回は10月第3週号掲載)

瓜阪美穂〈筆者プロフィル〉
瓜阪美穂(うりさか みほ)  理学療法博士、整形臨床スペシャリスト。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校を卒業後、南カリフォルニア大学理学療法博士課程を修了。ブロードウェイミュージカルのダンサーの理学療法士としても活躍中。米国の理学療法により、自身の身体に興味をもち、正しい動作を生活に取り入れることを目的に治療や指導を行っている。
【ウェブ】https://omptny.com/ja/

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