はじめに 日常の買い物も浪費・消費・投資意識して
皆さん「資産運用」と聞くと、大きなお金を使って株や不動産を買う、というイメージをお持ちではないでしょうか?
しかし、資産は実はもっと身近なところにもあるのです。例えば、お財布に入っている小銭やお札。これも立派な資産です。
そのお金で、ビジネス書を買ったりすれば、大げさに言えばあなたの資産を動かしたことになるわけですね。(笑)
では、そのビジネス書を読まずにほうっておいたらどうでしょう。あなたのお金は無駄になったことになります。これは「浪費」したといえますね。
次にあなたがそのビジネス書を読んで、とても満足したとします。お金を払った分の価値がある、と感じている状態です。この状態を「消費」と言いましょう。
その本に書いてあったことを実践したところ、仕事の能率が良くなり、難しい仕事をクリアして、上司の評価もあがりました。お金を払った以上にリターンがある状態です。この状態を「投資」と言います。
この、浪費・消費・投資という考え方は資産を運用する上でとても大事なキーワードです。
浪費をなくし、投資を増やしていけば、あなたの人生は自然と豊かになります。金額の大小にかかわらず、この本質は変わらないんですね。
ですから、普段の生活でお金を使う時に、この感覚を養っていくことが、大きな資産を運用するときにとても役に立ってきます。
ぜひ、今日の買い物から意識してみてくださいね。
(次回は3月3日号掲載)
〈プロフィル〉泉 正人(いずみ まさと) ファイナンシャルアカデミー代表、金融学習協会理事長、神戸夙川学院大学客員教授。経済入門から資産運用までの幅広いファイナンシャル教育を行う。受講者が18万人の「お金の教養」=写真=プログラムをニューヨークでも開催。http://us.Financial.ac