〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第11回

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馬には乗ってみよ、人には添うてみよ

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2014年は午年。「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」と言いますが、これは何事も外から見ているだけでは分からない、実際に経験して初めて分かる、始める前から評価や批判をしてはいけないという意味です。
人生長く生きていると何でも分かっている気になり、つい先入観で物事を判断しがちです。
それが偏見や差別を生み、やがて戦争やテロなどの争いを引き起こします。争いのない世界がやってくる兆しのない世の中です。
上司の方は「部下」という馬に乗ってください。部下に乗るとは、部下の意見に耳を傾ける事です。リーダーの仕事は部下に意見を言わせることで、意見を言わない部下を叱ることではありません。例えば、会議では部下から先に意見を言ってもらうのです。経験豊富な上司が先に発言しては、新入社員が何も言えなくなります。会議とは、様々な意見を出し合い最良の決定をする場です。自分の意見を通すために争う場ではありません。実際に、経験が少ない若い社員から「目から鱗」のアイデアが出ることも少なくありません。我々は常に謙虚に相手を尊重する姿勢を持ちましょう。
人には実際に会って、年齢・経験等の先入観なく相手を理解することが大切です。これが「人には添うてみよ」なのです。
最後に、くれぐれも短気になって怒って頭から角は出さないように。角が出ると、午(馬)が牛になってしまいますのでね。
(次回は2月第4週号掲載)

〈プロフNakagawaィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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