〈コラム〉早々と満開の桜

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第36回目

東京の井の頭公園も桜の名所ですっ!

東京の井の頭公園も桜の名所ですっ!

4月、日本は新年度。あちらこちらで新しいことが始まっていますが、NYの皆様いかがお過ごしですか?
4月、新年度、始まり、につきものと言えば日本では桜ですよね。
小学校の入学式の日、ピッカピカの1年生がお父さんやお母さんと手をつないで、ちょっと緊張した面持ちで学校の門をくぐる時には満開の桜が出迎えてくれるのが、これが日本だ、僕らの国だ、という感じですが、今年は満開になるのがめちゃくちゃ早くて、東京では3月の終わりにもう散っているところがほとんど。そんなわけなので、入学式には葉桜よね、残念。
残念といえば、桜が咲くのが早すぎて、我が家での晩さん会に来られなくなってしまったママ友(久美ちゃん)がいました。夫婦でお花屋さんをやっている久美ちゃんはその日、うちに息子ちゃんと一緒に晩御飯を食べに来る予定になっていたのですが、桜が急に満開になってしまったので、お花屋さんのある商店街の店主たちの懇親会の花見も急に早くなり、なんと晩さん会当日の夜、急遽取り行われることになってしまったのでした。夫が花見に行くなら、店番は妻の久美ちゃんがやらなければなりません。花見のシーズンは、お花屋さんの花もよく売れるのだそうで、こんなときに早々と店を閉める手はないわけです。晩さん会はいつでもできますが、客は来る時に掴んでしまわないとね。そんなことは私も重々承知なので、息子ちゃんだけ我が家に来てもらうことにしました。こんな話、今年はいっぱいあったかと思いますよ。ことさように、日本人にとって桜の下での花見は、はずすわけにはいかない大イベントであるわけです。早く咲くなら花見も早く、というわけですね。とは言うものの、わざわざ人がわんさか集まる有名どころの公園などに花見に行かなくても桜はどこにでも咲いているのにねえ。冬はしがない枯れ木かと思って目もくれなかった木に、急に可憐なピンクの花が咲き出し、あら、あなたも桜だったの?とびっくりすることがあっちでもこっちであるように、日本中いたるところに桜はあるのですから。
でも、桜を理由に人々は集いたいのよね。そんな平和な時がいつまでも続いて欲しいと思う、春の一日でありました。
(次回は5月4日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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