〈コラム〉コタツと湯たんぽと梅の花

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第10回目

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日本も半端なく寒い日が続いていますがNYもどえらく寒いようですね、皆さまいかがお過ごしですか?
今私が住んでいるのは東京なのですが、東京23区ではなく、その周りの市。近所にはNYのセントラルパークくらいの公園が2個も3個もあり、そりゃもう自然に囲まれた環境抜群の田舎です。ところがここがまたえらく寒い。東京23区に比べて確実に気温が2、3度低い。だもので、仕事で家を出るときにはダウンジャケットの下にもフリースを着て、おまけにマフラーに手袋をしてと、完全防備で出かけて行きます。が、都会に近づくにつれ気温が上がり、まるで「北風と太陽」のお話のように一枚一枚服を脱いでいくという現象が続いています。それに家の中もえらく寒い。日本家屋の一軒家に住んでいるのですがセントラルヒーティングではないため廊下やトイレが寒い。夜中にトイレに行くなんざ、ものすごい勇気がいります。その点NYの住まいは良かったなあ。戦前に建てられたアパートだというのに全館セントラルヒーティングで真冬でも部屋の中では半袖のTシャツでよかったものなあ。外は大雪だというのに部屋の中はポッカポカ。今の日本の生活を考えると夢のような環境。今この原稿は私、コタツの中に入ってフリースのカーデガンを着てパソコンに向かって書いてます。息を吐くと白いよ。どんだけ寒いんじゃ。ま、エアコンが各部屋に付いているのでそれをつければいいのですが、コタツ、これはこれでいいものです。疲れたらこのまま横になって、ちょっと寝ちゃったりしてもいいですからね。
そうそう、寝るといえば湯たんぽ、これもかかせません。うちは息子と私は湯たんぽ派。毎晩夜9時ころになると湯たんぽを二つ作ります。NYの息子の友だち家族(アメリカ人)が日本の我が家に遊びに来た時、丁度真冬だったので湯たんぽを作ってあげたらいたく感動していました。あんまり感動していたのでNYに持って行く?と聞いたら、NYは家の中が暖かいからいらないよ、と言って湯たんぽをかかえた写真だけ撮ってました。その横で、そうだよね、NYは真冬でも部屋の中はポッカポカなんだよね、と息子は遠い目をしてNYを恋しがっていましたっけ。でもま、これも日本。日本にいるときは日本を楽しみましょうと、厳寒の東京でコタツと湯たんぽにすがっている私であります。でもね、春はもうそこかもよ、梅の花が満開でした。

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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