タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第42回
日本ではゴールデンウイークなどの大型連休の時期は、日本国内はもちろん、海外を含め、どんな観光地に行ってもやはり混み合ってしまいますが、連休中に日本の総人口数が増えたわけでは決してありませんので、混む場所があるということは、逆に空いている場所もあるということです。
やはり「大衆の裏を行くのが投資の王道」というように、たとえば、この時期のビジネス街は閑散としているものです。不動産会社は土日も営業しているところが多く、休み中でも最新の物件情報がウェブサイトにアップデートされています。その新着情報に素早く反応することができれば、競争が少なく良い物件を購入する絶好のチャンスに恵まれます。
このように「できれば人と同じことをしてかぶりたくない」「ごく普通を目指すのではなく個性を出したい」という斬新な考え方は、将来的に高い収益を上げるためには最も重要ではあるのですが、むやみに「身の丈に合わない投資」をしてしまうことはお勧めできません。
スポーツでも、難しいテクニックに挑戦する前にはしっかり基礎固めをする必要があるように、しっかりと必要な知識の基礎をおさえた上で、臨機応変に応用がきくようにしておきましょう。
その後、一定水準以上の知識と実力・経験（賃貸経営など）を身に付け、さらには金融機関の信用を得られる実績を作ることができれば、例えば「一般的には購入や運営が難しい物件」を購入した後も、適切な調理を行うことによって、ゆくゆく大きな収益を得られる可能性がさらに高まります。ここでお勧めしたいのがリニューアル（物件再生）投資という方法です。リニューアル投資法とは、空室が多かったり、建物が古くて少し荒れかけているような物件を安く購入し、投資する方法です。購入後は可能な限り少ないコストできれいに改築・リフォームし、マーケットプライスに見合った適切な家賃設定や効果的な広告・営業活動を行うことで、物件の入居率がぐーんと引き上がることが期待できます。
運営が安定した後は、そのまま物件を所有し続けて高い利回りを享受してもよいですし、転売によってさらに大きな収益を得ることも可能です。このように経験や知識を生かし、さらにはオリジナリティーをプラスすることによって、普通の投資家の競争の波にあまり巻き込まれることなく、収益性も高い不動産投資ができるのではないでしょうか。 （タイチ不動産 高島）
（次回は６月第３週号掲載）
〈記事提供〉タイチ不動産 228 E 45th St. Suite 1800, NYC TEL：212-983-7000 www.taichirealty.com 短期アパート：www.thevillagehouse.com
