〈コラム〉米国連邦政府機関の閉鎖の影響

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この記事が出るころには、10月1日から始まった米国連邦政府機関の閉鎖がもう解除されていることを望みます。ただ、解除されていたとしても、この政府封鎖が、移民関連の申請を処理する米国労働省(DOL)に直接的な影響を与えたことについて言及しておきたいと思います。

政府閉鎖の影響を受けたプロセス

▼外国人雇用証明あるいはPERM(The Program Electric Review Management)の業務は停止されました。DOLはPERMの業務を停止し、10月1日以降新たなケースを処理しておらず、政府閉鎖が解除されるまでケースを処理することはありません。通常の業務に戻ったときには、政府閉鎖の期間中処理されなかったケースから取り掛かることになるため、雇用者の方は遅延を見込んでおくべきでしょう。
180日間の広告の期間が終了する前に、PERMを申請することが重要です。また、従業員の方がH―1Bビザを6年間の上限を超えて延長することができるように、PERMのアプリケーションを早めに申請することも重要になります。
▼労働条件申請書(LCA)の処理には、iCERTのシステムが用いられています。すべてのH―1Bビザの嘆願書には認可されたLCAが求められていますが、政府閉鎖の期間中、iCERTのシステムがオフラインになってからLCAは処理されていません。
DOL閉鎖によるH―1Bビザの申請への影響:雇用者の方は、認可されたLCAなしでH―1Bビザの嘆願書を申請することはできません。そのため、LCAが10月1日よりも前に認可されていないかぎり、政府閉鎖の期間中、H―1Bビザの嘆願書を申請することができないことになります。現在のH―1Bビザのステータスが終了する前にH―1Bビザの延長を申請しなければならない従業員の方には、深刻な影響をおよぼすことになりかねません。
従業員の方の継続的な雇用にとって、H―1Bビザの延長をタイミングよく申請することは重要なことです。
言及しておきたいのは、USCISは政府閉鎖の間も業務を続けていたことです。DOLは連邦政府からの資金に依存していますが、USCISはおもにアプリケーション・フィーによって資金を賄っているからです。
認可されたLCAは、E―3ビザやH―1B1ビザなど、その他のビザの処理にも求められます。
ナショナル・ビザ・センター(NVC)の業務も、政府閉鎖の間停止しているようです。NVCは移民(グリーン・カード)のケースの処理を、米国外にある米国大使館とコーディネートしている米国国務省の事務所です。
(弁護士:リチャード A. ニューマン)
(次回は11月第4週号掲載)
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過去の一覧
(「WEEKLY Biz」2013年10月26日号掲載)

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