H―1Bビザ申請の最新情報
9月3日時点で、6万5000件のH―1Bビザ枠数に対し、3万6600件の申請がありました。修士号以上の件については、2万件の枠数に対し、1万3400件でした。
2011会計年度(就労期間10年10月1日〜11年9月30日)のH―1Bビザは、6万5000件と設定されています。修士号以上の件については2万件となっています。この2万件の枠に全て埋まった場合は、学士号以上の枠数から振り当てられます。
H―1B、L―1ビザ申請の追加費用 (公法第111―230号)
8月13日、オバマ大統領は雇用主へH―1Bビザ申請に2000ドル、L―1ビザ申請に2250ドルの追加費用の支払い義務を定めた法案に署名しました。この法案は今後4年間実施されます。ただし、米国内で50人以上の従業員を雇用する雇用主と従業員の50%以上がH―1BビザやL―1ビザを保有する雇用主にのみ適用されます。この法律の有効期間は8月14日より14年9月30日までです。I―129申請書面が改訂されるまで、雇用主や代理人弁護士は申請時の表書きに太字で追加費用の不必要の旨を喚起しなければなりません。追加費用は米国土安全保障省あてに個別の小切手でお支払いください。
在カナダ米国大使館で面接手続きの変更
9月1日、米国へのビザ申請に関するサービス「CSCビザ情報サービス」は、在カナダ米国大使館での米国のビザ申請方法についてオンラインか電話で情報を提供することになりました。電話番号やPINといった一般情報の問い合わせ費用は無料です。面接予約の際のMRV(機会読み取り式ビザ)費用は事前に支払わなければなりません。
ESTAの新規申請費用
9月8日より、政府はビザ無し渡航者へ新たに申請費用を導入しました。ESTA(電子渡航認証システム)の新規または更新申請費用は14ドルです。電子渡航認証申請による支払いは、今のところクレジットカード(マスター、ビザ、アメリカンエクスプレス、ディスカバー)かデビットカードでしか受け付けていません。ESTAとは、ビザ無し渡航プログラムに該当する全ての米国への渡航者が航空機へ搭乗前に必ず申請しなければならないオンライン申請のことです。ESTAは渡航前ならいつでも申請できますが、有効期間は2年間または渡航者のパスポートの有効期限日までとなっています。既に有効なESTAがある渡航者は、更新時までこの費用を支払う必要はありません。
(弁護士:リチャード A. ニューマン)
(次回は10月23日号掲載)
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(「WEEKLY Biz」2010年9月25日号掲載)