カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第49回
仙腸関節は大きな関節で、背骨の一番下の骨(仙骨)と骨盤(腸骨)が重なる所に位置しています。仙腸関節は左右に二つありウエストラインから2センチ下の腰の左右に位置しています。仙腸関節に問題がある方は股関節または、お尻の辺りにも痛みがでます。しかし仙腸関節炎は見過ごされがちな腰の痛みの原因なのです。
最近の医学研究者たちの報告によると仙腸関節炎(Sacroiliac Joint Syndrome)は腰痛の原因の一つと診断される一般的なものであることが分かりました。この研究では4人に一人の腰痛患者は仙腸関節炎で、95%の患者にカイロプラクティック治療が効果的でした。
また違う研究では妊婦にも仙腸関節炎がよく見られ、カイロプラクティック治療が効果的なものであることが証明されました。関節にかかる圧力のために仙腸関節症候群が妊娠中や分娩後の腰の痛みの原因となります。
スウェーデンにあるリンコピング大学病院の研究者たちは腰痛のある妊婦にカイロプラクティック治療をしました。70%が痛みを完全に取り除くことができ、30%は痛みを和らげることができました。この医療研究者はこの治療が最も効果的な仙腸関節炎の治療法だとコメントしています。
また、医学研究者たちは見過ごされがちな腰痛の原因を治療するのに、カイロプラクティックが最も効果的で体への負担が少なく、そして副作用や合併症が少ない治療法と発表しました。カイロプラクティックは多くの人々の仙腸関節炎を予防でき、治療法の最初の選択肢といえます。もし腰痛があるようでしたら、カイロプラクティック医にご相談されることをお勧めします。(次回は4月13日号掲載)
(「WEEKLY Biz」2013年3月9日号掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞