〈コラム〉冬に不動産購入する優位性 市場閑散期こその四つの理由

0

タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第108回

木枯らしが吹くニューヨークから逃げ出してフロリダやカリブ海へのバケーションを夢見がちな季節となりました。

しかし今回お勧めするのは冬季の新居ご購入です。もし今年、不動産取得を検討しているなら、寒い冬に引きこもりたい気持ちに逆らって今すぐ検索を開始することを勧めます。ほとんどの買い手は冬を避ける傾向にあります。オフピークの賃貸マーケットも同様ですが、冬は出物を見つけるには素晴らしい季節です。

●レス・コンペテッション

暖かい季節には地下鉄駅のように混雑したオープンハウスが冬期は打って変わって落ち着いた雰囲気になります。不動産取得を真剣に検討しようとした時に、他のバイヤーが来てあなたの夢のロフトを横取りするという脅威を感じる必要がありません。あなたには十分な時間があり、探しているものを戦略的に決定する余裕があります。競争率が低ければ他の買い手との入札争いの可能性も低くなります。

●交渉の有利性を高める

冬のアパート購入の短所の一つは他の季節よりマーケットの在庫が少なくなっていることです。そして長所は売り手が売却への強い意欲を持っているということです。これにより買い手は取引の交渉を有利に展開することが可能です。個人の動機づけを理解することはどんな交渉にとっても重要なことですが、年間で最も競争力が低いと認められている季節に自分のアパートを売却する意思があることを表明している売り手があなたの交渉相手となります。

●低金利

金利は依然として最低水準にあります。低金利は全ての買い手にとって福音でしょう。低金利の利点は毎月の住宅ローンの支払いを低くすることに直結します。もちろんあなたが全額キャッシュ支払いの場合、これには当てはまりません。

●投資家が賃貸利回りを最大化する機会

あなたがアパートを投資目的で購入する場合、冬に不動産を探すことは賢いといえます。これは春から夏に投資不動産を準備して高い賃貸利回りを獲得できるようにするためです。オープンハウスとオファーを経てクロージングを春までに済ませることができれば賃貸マーケットのピーク時の家賃料をロックすることで利益を最大化できます。

マーケットの閑散期に気に入った物件を見つけることは決して簡単ではありませんが、でも焦る必要はありません。もし冬の間に新居を見つける努力を続けていたら、繁忙期の春から夏にかけての準備はもう既に完了していることでしょう。

(タイチ不動産 茂古沼孝)

記事提供:タイチ不動産
【住所】228 E 45th St. Suite 1800, NYC
【TEL】212-983-7000
【ウェブ】www.taichirealty.com
短期アパート:www.thevillagehouse.com

過去の一覧

Share.