タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第90回
人々が移動する季節です。不動産業界は繁忙期を迎えています。多くの人たちに新居を仲介するのがわれわれの仕事ですが、たくさんのMove-inがあれば同じ数のMove-outがあります。
(1)大家に事前通告
新居にいろいろな思いを馳せることを否定しませんが、まず今の家主に退去を知らせることが不可欠です。必要な事前期間は異なりますので契約書を確認する必要がありますが、通常、家主または不動産管理者に契約失効30日以前に書面で通知する必要があります。あなたがそれを遵守しなければ不必要な家賃の支払いを求められる可能性があります。
(2)不要な物は寄付
Move-outは断捨離の絶好の機会です。見て見ぬ振りをしていた流行遅れの洋服や使っていない家具との決別です。サルベーションアーミーのような団体はアパートまで寄付を受け取りに来て、税金控除用の領収書を発行してくれます。不必要なものを寄付することはそれを移動ための費用の削減も意味します。
(3)光熱費やインターネットの口座住所を変更
使ってもいない請求書が来たり、それをカスタマーサービスに説明するのは全く無駄な時間です。住所が移転することをサービス会社に事前に知らせましょう。
(4)スーパーマーケットは避ける
ファミリーサイズの食料のディスカウントは魅力的ですが、引っ越しが近づくにつれて避けることです。冷蔵庫やパントリーの在庫は極力減らしましょう。Move-outの朝に冷蔵庫の中身をトラックに積むのもゴミとして廃棄するのも無駄なことです。
(5)インスペクションをスケジュールする
事前に大家にアポイントを取りお部屋のwalk-throughを依頼しましょう。Move-out2カ月後に急に大家からのセキュリティーデポジットは返却しないとの連絡が来ることを防ぐ方法です。もしお部屋に問題があるとしても事前に把握できれば回避する方法が有るはずです。
(6)大きな問題を修正する
アパートに住むと必ず「normal wear and tear 通常使用による損傷」が起きます。家主がそれを合理的であると感じたら心配する必要はありません。しかし、通常使用ではない損害についてはあなたが責任を負います。もしインスペクション中にダメージが見つかった場合はセキュリティーデポジットの返却額に影響が出るでしょう。事前に壁のペイントは元の色に戻し穴は塞ぎ、カーペットはクリーニングしておきましょう。
(7)専門クリーニングサービスを雇う
Move-outするアパートにお金を掛けるのは合理的ではないようですが、クリーニングサービスを雇うことは一案です。日ごろからお掃除が趣味ではない限りお部屋や水回りを清潔に保つのは簡単ではありません。セキュリティーデポジットの全額回収を目指し清掃をプロに任せるのは一案です。
(8)住所を変更する
Move-out前に郵送局に住所変更を申告します。パソコン内のAmazonやeBayの口座のように、あらかじめ保存されているアドレスを変更しましょう。重要書類や大切なプレゼントの紛失が防げます。
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(タイチ不動産 茂古沼孝)
記事提供:タイチ不動産
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【TEL】212-983-7000
【ウェブ】www.taichirealty.com 短期アパート:www.thevillagehouse.com
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