〈コラム〉タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第96回

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冬にアパートを探す際に知っておくべき三つのこと

家賃交渉/転居の好機/必要書類と資金

毎年5月から9月にかけて全米の大学を卒業してニューヨークに引っ越しをするフレッシュマンが大量に流入し、10月ごろから徐々に繁忙期がフェードアウトし始めます。冬に賃貸ブローカーが4週間程度の休暇を取るのは業界の季節の風物詩です。もしあなたが閑散期の冬にアパートを探していて、もし時間的に余裕のある場合、この季節はアパートを借りるおそらく最高の季節です。

①ネゴシエーションの余地あり

ニューヨークは賃貸料が最も高い都市の一つで売り手市場のマーケットですが、需要が最も少ないこの季節は店子(たなこ)が大家と賃料交渉できる数少ないチャンスです。例えば賃貸料が3150ドルで提示されている場合、2500ドルへの値下げ交渉は無理だと思います。大家はむしろ2カ月を余分に費やしテナントを探すことを選ぶでしょう。しかし100ドルから200ドルの賃料の割引交渉を試みることはできます。大家にとって需要の少ないこの時期に一月分以内の費用で即時入居するテナントを確保するのは合理的な判断でしょう。

②需要は少ないが在庫も少ない

人間は冬に移動しない傾向があります。これは冬の賃借人のための大きなアドバンテージになります。午前中に見つけたアパートが午後にはすでに誰かによって契約済みになっているような目まぐるしい夏に比べて、冬にアパートを見つけることはもう少しのんびりとした経験です。あなたの賃貸契約が3月に終了し新たなリースが大幅な値上げの場合なら、今が転居のチャンスです。もしLease Breakを考えているのなら、直面するかもしれないペナルティーを避けるために賃貸リース契約書を熟読する必要があります。契約より早く退去する場合は家主にコンタクトし、Sub Leaseの許可が得られるか、そのための時間的猶予がどうなのか交渉する必要があります。

③入居申請書類とお金の準備が必要

需要が少ないからといって不十分なApplicationを提出してもいいという意味ではありません。家主やブローカーは依然として以下を求めています。

●初月分家賃とセキュリティーデポジット(Certified Check 銀行振出小切手が必要です)
●Employment reference letter(勤務年数とタイトル、給与の記載、自営業者の場合はCPAからの手紙が必要)
●昨年のIRS納税申告書の最初の2ページ
●銀行口座情報
●写真付き身分証明書のコピー
●オプションで以前の家主からのレファレンスレター

(タイチ不動産 茂古沼孝)

(次回は3月第3週号掲載)

記事提供:タイチ不動産
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【TEL】212-983-7000
【ウェブ】www.taichirealty.com
短期アパート:www.thevillagehouse.com

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