ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(104)
コロナも落ち着きを見せて人の動きが盛んになってきたことはうれしいことです。
そこに新たな問題が見えてきます。経済、政治の問題、さらに家庭、人間関係の問題など、今は人口問題も大きな問題です。先進国は高齢化が進み、少子化に悩んでいます。日本はそれが顕著です。インドや中国、アフリカなどは人口が増えていく問題があります。インドにおいては、子供を産み育て家庭を守る女性、家を守るために外で働きまた社会をよくする男性との役割分担があり、それなりの調和をしているようにみえます。子供が生まれやすい環境があるのだと思います。日本など先進国は、人口が少ない中で女性も働き家庭を支えます。女性が、出産、子育てをし、家庭を守り、さらに外で働き、すべてを担っていきます。先進国においては、そうした問題でますます少子化になっていくでしょう。経済、文化の発達で生活が便利になった反面、お金がかかり忙しくもなりました。子供を産み育て教育をするのに、お金も環境も大変です。人口の減少を国が心配するなら、思い切った政策での大きな継続的な援助が必要です。ライフスタイルや食生活の変化などもあって、体力、気力と弱くなり、子供を産み育てる力も弱くなっているかもしれません。
もっとこうした問題を解決していくのに今この体と心に生命力が必要です。カルマが染みついた体力や心の力ではなく、その奥にある源からの無限のパワー、無限の生命力の創造の力です。まず生命力を引き出す真理の教えが必要なのです。この競争社会、ストレスの多い社会の中で、私たちの心と体には、もっと癒しのエネルギーと愛と平和が必要です。今こそ真理の道の導きで、人間性を高め生命力を高める必要があります。それがヒマラヤ秘教の教えと実践です。源から命を生み出す力や、生まれた子供を無償の愛をもって育てる無限の愛の力が必要です。平和で智慧と愛に目覚め、瞑想修行をした安定した親に育てられることも大切です。子供もたくましく愛ある子供に育つことが必要です。私のところでは、母親も父親も子供も瞑想や祈りをして、どんどんたくましくなっています。子供を産む産まないにかかわらず、まず、この社会に平和と愛と生命力と知恵をもたらしていくことが急がれます。人々がエゴの力でお互いにコントロールするのではなく、内側から湧き上がる力で、自然になりお互いに助け合う社会になることが大切です。そのことで少子化をはじめとするいろいろな問題の解決がなされていくでしょう。
(次回は4月8日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。